辻よし子と歩む会
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+ + + あきる野市議会議員辻よし子の議員活動報告 + + +

2024.12.03
一般質問が終わりました

辻よし子です。

一般質問が終わりました。
傍聴にお出でくださったみなさん、ありがとうございました。
副市長との激しい(?)やり取りとなった質問「市民の知る権利と情報公開」について概要を報告します。

(質問の背景1)
市が一部非公開(黒塗り)にした文書(「情報公開請求の取扱いの徹底について」)に対して、不服審査請求をした結果、非公開は不当であるとの審判が下り、全てが公開されました。そこには、情報公開の在り方として看過できない内容が書かれていたため、市の姿勢を正すために質問をしました。
文書は、情報公開を司る総務部の当時の部長が、庁内の全部課長60名に対して、情報公開請求の正しい取扱を徹底するために出した通知です。

(黒塗りにされた主な内容)
「副市長から、議会等に影響のある議員からの情報公開請求については、副市長に説明し確認を受けた上で、市長に説明を行い、公開・非公開を判断するよう指示がありました」
「必ず副市長と市長に説明し確認を受けた上で、公開・非公開を判断するよう徹底してください。なお、この場合の決裁区分は、これまでどおり部長決裁となります」

(質問の背景2)
この通知が出された頃、職員との窓口でのやり取りが、突然、出来なくなりました。いわゆる野党議員に対しては、窓口で気軽にやり取りしてはいけない、という「上からのお達し」があったのだと感じ取りました。野党とされている他の議員も同じ状況に置かれました。
私は、地方議会には野党も与党もないという考えの下、ひとつひとつの政策について是々非々で臨んでいます。そして、公平性や公正性の観点から疑問のある事柄については、特に厳しい意見も言わせていただいてきました。しかし、すべてはよりよい市政を目指してのことです。
議員として責任のある意見を述べるためには、根拠となる情報を収集することは非常に重要です。野党か与党かという違いで、情報公開の匙加減がされるようなことは、決して許されません。
しかし、黒塗りになった文書は、当時の窓口対応の状況と考え合わせても、そうした状況を想起させる内容でした。

(質問の背景3)
現在、窓口対応は以前の通りに戻りました。また、その後の情報公開請求において、問題と感じるような非開示はありません。「非常事態」(異常事態)は、とりあえず収まったのかもしれません。しかし、このような文書を全部課長宛に通知し、しかも、不都合な部分を条例の解釈をねじ曲げて黒塗りにしたことについて、そのままにするわけにはいきません。市として真摯に反省し、その上で、今後の情報公開に対する市の姿勢を示していただきたいと思い、今回の質問をしました。

(驚きの副市長答弁)
ところが、今日の一般質問に対する副市長の答弁は驚くべき内容でした。
「議会に影響のある議員」とは特定の議員を指したものではなく、議員全員であり、さらに一般市民も含む意味で言ったのであり、議員は一例に過ぎない。
また、市長・副市長に、事前に公開の是非についてお伺いを立てるよう指示したのではなく、報告を求めただけに過ぎない。それは、組織として当たり前のことだ。
……等々と、普通に読めば、とてもそうとは読み取れない解釈で押し切りました。

その上、この通知は当時の部長が自分(副市長)に確認せずに出した文書だとして、まるで責任は当時の部長にあるかのような言い方までしました。
さらに、そもそもなんで辻議員は、このような内部情報(内部文書)を知っていたのか疑問だ、といった発言まで飛び出したのには、驚きました。
しかし、この文書は、紛れもない公文書であり、市民には公文書について知る権利があります。市民の知る権利は、市民が市政に参加するため、そして、市政を監視するために与えられている権利なのです(あきる野市情報公開条例第1条「目的」)。


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