辻よし子と歩む会
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2023.09.22
決算委員会が終わりました

辻よし子です。

9月議会は、決算の審査があるため、4回の定例会議の中で一番ハードです。その決算委員会が昨日ようやく終わりました。
今回はいろいろあって準備が遅れ、寝不足状態で突入。
肝心の場面で頭が回転しなくなったらどうしよう……とヒヤヒヤしながらの2日間でした。

決算審査は、昨年度の税金の使い方をチェックする場です。事前に決算書をはじめとする資料を調べ、
分らないことや気になることについて担当課に聞き取りをし、その上で、疑問が残る事業や改善すべき点がある事業、
あるいは、成果や課題を共有しておいた方がいいと思う事業などを委員会で取り上げるようにしています。
とは言え、事業を担っているわけではない自分が、どこまで事業について理解できているのか、
変えなければいけない「マンネリ」と変える必要のない「マンネリ」、資金やマンパワーの面から見た現実と理想のギャップなどなど、
判断が難しく、毎回、質問する側の責任を感じます。
そりなりに準備をして臨んだ質問であっても、答弁の内容を振り返ってみると、反省すべき点が少なくありません。

質問の中から、いくつかの内容を報告します。

●会計年度任用職員の研修

決算書では会計年度任用職員(非正規公務員)の研修の有無が分らなかったのですが、
昨年度は、職場内研修に会計年度任用職員が参加した部署があること、情報セキュリティ対策については、会計年度任用職員を対象にした研修が開催されたことが分りました。
また、任用に当っては全員を対象に、所属長によるセキュリティ教育が行なわれることになっていることが分りました(前年度に引続き、任用する場合も毎年実施)。
今後は、学校や保育所などの現場で働く会計年度任用職員についても、研修の機会を保障してほしいと要望しました。

●JR秋川駅の駅舎屋根の補修について

秋川駅の屋根の補修工事として約5,700万円が支出されました。
補修工事については、JRと市がお金を出し合って工事が行なわれましたが、鉄道線路内の工事であるためJRが工事発注者となり、市はJRに負担金を払う形になっています。
当初予算に比べて負担金は減額となりましたが、その差額の内訳が分らないことに驚きました。
JRが業者に出させた見積額は市に伝えられたそうですが、見積額から市の負担金額が直接計算されるわけではなく、見積額にJR独自の積算がされるとのこと(!?)。
また、工事内容の個々の変更については知らされるものの、それに伴う変更額は市に知らされないとのこと(!?)。
つまり、JRが市に示した負担金の計算方法にブラックボックスがあるということです。
税金を使った公共工事としては、考えられないことだと思います。
市がJRとの協議に努めた姿勢が感じられただけに、公共交通機関としてのJRの在り方に非常に疑問を感じました。

●町内会・自治会・子ども会などによる資源回収の奨励金

市内の団体が資源回収をした際には、回収の重さに応じて市から奨励金が出されています。
昨年度は約2,000万円。予算額よりも少なく、決算額として減少傾向にありますが、答弁を通じて、団体数自体が年々減少していることが分りました。
町内会自治会の会員数の減少から考えて、資源回収を継続している団体においても、活動の担い手が減り、個々の負担が増えているのではないかと思います。
一方、奨励金の単価は、2009年に一旦引き下げられて以来、14年間据え置かれたままであることが分りました。
資源リサイクルへの必要性が高まりながら、資源回収を担う市民団体の負担が増していることを考えれば、単価の引き上げを検討する必要があるのではないかと意見を述べました。

●五日市まちづくり協議会に対する疑問

五日市駅前市有地の活用が、五日市まちづくり協議会からの提案を前提に始まったことについては、一般質問で疑問を呈しました。
五日市まちづくり協議会について、決算審査に関わる調査と、市の答弁を通して、いくつかのことが明らかになりました。

①商店街リノベーション事業(2021年度に約1,000万円、2022年度に500万円を支出)の中で、五日市まちづくり協議会の立ち上げの支援がおこなわれていたことが分りました。
市は、五日市まちづくり協議会を一市民団体として位置づけていますが、市の委託事業とリンクし、税金が投入されていたことになります。
そうであれば、なおさら組織の透明性、公開性が求められます。また、組織の活動領域が、商店街の活性化だけではなくまちづくり全体に及んでいることも考えれば、
本来、市がまちづくり協議会の事務局となり、公募市民も含めた委員の選定をおこない、透明性、公開性に加え、公平性も担保すべきだったのではないでしょうか。

②五日市まちづくり協議会のHPの作成・運営に、五日市活性化戦略委員会の交付金が使われていたことは、すでに一般質問で明らかにしました。
その領収書に不備があることが分りました。HP作成委託料56万円6500円の中に、HPとは関係のない経費10万円が含まれていた点です。
「この10万円は準備会の通信作成費であり、交付金の対象としては問題ない」との趣旨の答弁でした。確かにそうかもしれません。
しかし、委託の依頼や領収書の作成をいい加減に済ませてしまうことができる委員会と業者との関係性、税金を使った事業であることの認識不足等に、問題があったのではないかと指摘しました。

③決算審査に使われる資料として、決算書とセットとなっているのが各事業の結果を載せた「事務報告書」です。
五日市活性化戦略委員会については班ごとの活動の成果が掲載されているのですが、なぜか、五日市まちづくり協議会に関する活動だけ、何も掲載されていません。
前述の通り、五日市まちづくり協議会の設立は、商店街リノベーション事業とも繋がりがあるにもかかわらず、「事務報告書」のどこにも五日市まちづくり協議会のことが載っていないのです。
たいへんおかしなことだと思います。

この他、区画整理事業や下水道事業についても報告したいことがあったのですが、一般会計だけで長文になってしまったので、これで終わることにします。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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