辻よし子と歩む会
TOP プロフィール メッセージ 議員活動報告 市議会レポート くさしぎ 歩む会通信 歩む会へのお誘い お問い合わせ 辻よし子 on facebook

+ + + あきる野市議会議員辻よし子の議員活動報告 + + +

2023.01.28
市民のプラットホーム/マイナンバーカード、作らなきゃいけないの?

辻よし子です。

あきる野ルピアで「市民のプラットホーム」が開催されました。
コロナ禍でお休みしていたので、久々の開催です。

今回のテーマは「マイナンバーカード、作らなきゃいけないの?」。

「共通番号いらないネット」の原田冨弘さんをお招きして、マイナンバーカードについての詳しいお話を伺いました。

最初に、テーマ「マイナンバーカード、作らなきゃいけないの?」の答えからお伝えすると、「自分が作りたくなければ作る必要はありません。」

マイナンバーカードが任意であることを示す法律は、今も変わっていません。
また、健康保険証を廃止することで実質的に義務化するような動きが見られましたが、昨年10月22日の記者会見で政府が明らかにした内容によれば、
保険証を廃止するためには、

①訪問診療、あんま、鍼灸などにおいてマイナンバーカードに対応するための財政措置

②マイナンバーカードの取得の徹底

③マイナンバーカードの手続・様式の見直し

④保険証が無い人への対応として、現在ある資格証明書とは異なる新たな制度の整備

の4つが、まずは必要だということです。

また、保険証が原則廃止になったとしても、加入者からの申請があれば保険証は交付されるとのことです。

この話を聴いて、
「今日は、このことが知りたくて参加しました。もともと個人情報の自己決定権を侵害するマイナンバー制度には反対なので、
その意思を示すためにも、今後もカードは作りません。」
との発言が参加者からありました。

原田さんからは、他にも様々な貴重なお話を伺うことができました。
マイナンバーは名前ではなく番号であるがために大量に処理されやすく、マイナンバーに含まれる、
たとえば年金情報、介護保険の利用情報、医療の受診情報などの複数の情報が合法であれ、違法であれ流出すると、
プロファイリングの危険性がある。

このことは政府の参考人が国会で説明したそうです。高額な年金を受け取っている人が、認知症になっていて、
定期的に○○病院を受診している・・・ということが合わされば、特殊詐欺や悪質訪問販売等の「カモ・リスト」が出来てしまう、ということです。

また、マイナンバーカードは紛失しても暗証番号が分らなければ悪用されないと政府は説明していますが、
マイナンバーカードの利用には複数の暗証番号が必要で、覚えきれない人がメモ書きを一緒に持ち歩いていることも珍しくないでしょう。
マイナンバーカードを保険証、免許証、図書カードへと利用拡大すればするほど、万が一の危険性も高まります。

他にもまだまだ書き切れないほど、マイナンバーカードのリスクや、マイナンバー制度の問題点について詳しく知ることができました。

原田さんは元・自治体職員で、生活保護のケースワーカーをされていた経験もおありだそうです。
「住所のない利用者についてケースワーカーが本人証明をする場合も少なくなく、以前は顔と顔の見える信頼関係の中で認められてきた手続が、
同じ役所の中でさえ、証明書が無ければ一切認められないようになってしまった。
オンラインでの手続と、対面での手続と、それぞれの実態に合った柔軟な対応を考える必要があるのではないか」とのお話もありました。

マインバーカードの問題を通して、今の社会のあり方について深く考えさせられる「市民のプラットホーム」になりました。


 <<< 前の記事      次の記事 >>> 


©copyright 2014- 辻よし子と歩む会, くさしぎ・草の根市議と市政を考える会