辻よし子と歩む会 | あきる野市議会議員辻よし子ホームページ

辻よし子です。

12月議会が終わりました。
本会議での採決にあたって、3つの討論をしました。

ひとつは、個人情報保護条例についての反対討論です。
他に共産党が反対討論、自民党が賛成討論をし、採決では、自民・公明・立憲が賛成、くさしぎ・共産党・リメンバーが反対し、
賛成多数で可決となりました。

個人情報保護制度の後退となる大きな出来事であるだけに、討論にも力が入りました。
本当に残念な結果です。
過去の市民運動が作り上げてきた地方自治の仕組みが、中央集権的な制度に引き戻されてしまったことは、
今の社会の動きと深く結びついているように思います。

2つめは、市職員の定年延長に関わる条例改正についての賛成討論です。新しい制度の運用に対する要望を短く討論しました。

3つめは、体育館・中央公民館の指定管理者についての反対討論です。
指定管理期間は5年間で、来年度が更新時期に当たるため議会に諮られました。
今回は公募をせず、指定管理者は継続。指定管理料は、今期よりも約1億円増、率にして1．4倍近くになります。
燃料費の高騰や人件費の増加を考慮しても、値上げ幅が高すぎるのではないか？　とまず疑問を持ちました。
担当課の説明を聞いてもどうもスッキリせず、説明の裏付けとなる資料を請求し、いろいろ調べていく中で、
指定管理の在り方にいくつか問題があったことが見えてきました。
審議する常任委員会には所属していないため、議会初日にいくつか疑問点を質問したのですが、
その後の常任委員会で問題が掘り下げられることはなく、全委員が賛成して可決。
そこで、今日の討論では少し詳しく問題点を指摘しました。
長い討論にうんざりしている議員もいたようですが、私なりに論点を整理し、無駄のない討論をしたつもりです。

午後からは、補正予算の審議がありました。
議論になったのは、瀬音の湯に対する補助金についてです。
瀬音の湯は市の指定管理施設で、指定管理を担っているのは、市長が社長を務める第3セクター・新四季創造株式会社です。
3年前にパワハラ問題が発覚。それ以降、市が経営改善の指導に取り組み、それなりの成果が上がってきたことが報告されていました。
ところが、その矢先にレストランにおける不祥事が発覚しました。
秋川牛と銘打って販売していたメニューが、実はオーストラリア牛だった・・・・と、どこかで聞いたことのあるような話。
つい先日、議会に報告がされたのですが、問題の核心部分が隠されているような不可解な報告でした。
瀬音の湯のHPには謝罪文が掲載されているのですが、なぜこのようなことが起きたのか、問題の所在が曖昧にされ、
誠実さを欠いた報告だと感じました。
こうした状況のままで1800万円もの補助金を出すことには疑問を感じ、社長である市長の考えを質しました。
同じ問題意識を持った共産党のたばた議員からも重ねて質問がありました。
中嶋市長からは、「今回のことは非常に問題だと捉えており、抜本的な改革を図っていきたい。謝罪文についても指摘された点を含めて見直したい」
という趣旨の答弁がありました。

補正予算には、他に、子ども食堂に対する補助金や障害者施設等に対する燃料費高騰分の補助金などが含まれていることもあり、賛成しました（全会一致で可決）。

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