+ + + あきる野市議会議員辻よし子の議員活動報告 + + +
2022.12.07
常任委員会の審議が終わりました
辻よし子です。
私の所属する環境建設委員会が開催されました。
議案のひとつは、一般廃棄物手数料の変更するための条例改正でした。
ペットが亡くなった時に、市を通してお寺で火葬と共同墓地への埋葬をしてもらえるようになり、そのための手数料を変更するものです。
自分で市に持ち込めば3,300円、自宅まで引き取りに来てもらう場合は6,000円になります。
一般の相場からするとかなり低額ですが、この額は実費に合せて設定したとのことでした。
ただ、一時的に市の冷凍庫に保存する関係で、預かることができるペットの大きさは50㎝四方の箱に入る大きさまでだそうです。
他の議案(戸倉しろやまテラスの指定管理、市道の廃止)も特に問題なく、全委員が全ての議案に賛成しました。
その後、4つの基本計画の改訂について、意見聴取がおこなわれました。
1週間前に計画書案が配付されるので、4冊の計画案を読み込んで質問と意見をまとめるのは、なかなか大変でした。
●一般廃棄物処理基本計画
あきる野市では、これまでプラスチックごみの分別収集がおこなわれていませんでしたが、
今回の計画(2023年度~2032年度までの10年計画)にはプラスチックごみの資源化が盛り込まれました。
今後10年間のごみ量減量の計画値を見ると、来年度からプラスチックごみの削減量が徐々に増えていくことになっています。
ところが、その一方で、本文には「開始時期を明確にはできない」と書かれています。そこで、現在の検討状況について質問しました。
あきる野市は2014年から新しいガス化溶融炉を稼働させていて、プラスチックごみは、実は大切な助燃剤。
プラスチックごみを燃やさなくなるとその分の助燃剤が必要になり、結局、トータルとしてのCO2排出量はかえって増えてしまう、
という試算結果が出されました。そのため、助燃剤のバイオ化などの技術が進むことも期待し、
今後の様子を見ながら実施の方向を検討するとのことでした。
プラスチックごみの再資源化にはまだまだ課題が多く、回収しても再資源化のための受け入れ先が無く、
結局、燃やしてしまっている自治体もあるとか・・・。
ただ、ごみの焼却は粉塵等による環境汚染の問題があり、CO2排出量だけで善し悪しを判断することはできません。
今後の検討の推移を見守りたいと思います。
●都市計画マスタープラン
略して「都市マス」と呼ばれる「都市計画マスタープラン」は、20年後を目標にした都市整備の基本計画です。
今日の委員会で特に力を入れて質問したのは、都市計画道路についてです。
持続可能な社会に向けて見直しをすべきだと思う都市計画道路が、あきる野市内にも何本かあります。
そのうちのひとつが秋3・3・4号線。多摩橋を起点にした東西道路で、現在は平井川(平高橋下流左岸)の手前で止まっています。
計画通りに整備するとなると平井川に橋を架けなければなりません。
しかし、そのすぐ目と鼻の先には平高橋があり、そのまたすぐ上流には草花大橋があります。
草花大橋は、都道3・3・9号線の延伸によって田んぼのど真ん中に造られた巨大な橋ですが、手前の道路整備が終わっていないため、
建設から10年以上経つでしょうか、今なお使われていません。
そして、そのすぐ上流には新開橋。わずか1キロの区間に4本目の橋が架けられることになります。
現在、全国的に老朽化した橋の改修が財政難や人手不足で進まず、大きな問題になっています。
この東西道路が出来ていないことで周辺に深刻な渋滞が起きているというのであれば別ですが、そのような話は聞いていません。
市としての必要性を質問しましたが、道路ネットワークや防災機能といった一般的な都道の目的に留まり、
市としての必要性がどこにあるのかを理解することはできませんでした。
最後に意見として、小金井市の都市計画道路の例を出しました。
小金井市の都市マスには、東京都の優先整備路線となっている計画道路についても「見直すべきものは見直す」という文言があります。
事前の東京都への意見照会で、「優先整備路線」は見直しの対象から外すようにという意見が出されていたにもかかわらず、です。
あきる野市においても「東京都の計画だから」とするのではなく、市としての必要性をしっかりと検証して欲しいと述べました。
この他、商工業振興プランと農業振興計画について意見聴取がありました。
4つの計画はすべてパブリックコメントが行われます。
ぜひ、みなさんのご意見も市にお寄せください。
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