辻よし子と歩む会
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+ + + あきる野市議会議員辻よし子の議員活動報告 + + +

2022.10.15
9月議会が終わりました

辻よし子です。

9月議会が終わりました。

9月4日に市長選があった関係で例年に比べて約半月開会が遅れ、日程が詰まった定例会となりました。
そのため、決算審査や討論のための準備の時間が短く、本当にたいへんでした。
家事を大幅にさぼり、食事と睡眠の時間を少々削り、やっとの思いで乗り切りました。

決算審査では各分野について様々な質問をしましたが、その中で特にお伝えしたい内容をいくつかを報告します。

●職員の超過勤務がさらに増加

ワクチン接種が始まった2021年度は、前年度よりもさらに職員の超過勤務が増えている実態が明らかになりました。
月80時間を超えると産業医の面接を受けることになっています。2020年度は、月80時間越えの総数が増えるだけではなく、
その状態が2~3ヶ月続いた職員が17人いたことが分かりました(前年度は1人もいませんでした)。

また、ワクチン接種の業務を除いた通常の業務だけ見ても、超過勤務時間は増加しています。
事前に請求した資料を見ると、年間の超勤時間が200時間(係内の職員1人当りの平均)を超えている係は、
防災係、市民税係、商工振興係、生活保護係、障害者相談係、子ども政策係、児童館係、保育係、議会の議事係、教育委員会の指導係、スポーツ推進係。
防災係に至っては500時間を超えています。
昨年度は大きな災害は無かったにもかかわらず、なぜ?と思い、質問しました。
防災計画の策定やハザードマップ作成などが重なったためとのことでしたが、防災に対する行政の役割が社会的に大きくなっている中、
それに見合った職員の補充が出来ていないのではないかと感じました。

最終日の討論で、マンパワーの面からも既存事業の見直しが必要ではないかと述べました。
他の議員の討論の中でも、職員の過重労働を心配する意見がありました。

●なかなか見直しが進まない入札制度

入札制度については、毎回、当該年度の入札率と応札数の状況をグラフ化し、問題提起しています。

<応札率と落札率>


ひとつは、工事の指名競争入札において、指名した複数の業者の内、手を挙げたのが(応札)1者だけで、
他が全部辞退してしまったケースについてです。
競争入札では応札業者が多くなると落札率が下がる傾向にあります。
特に指名競争で1者しか応札しなかった場合には、広く公募をする一般競争入札とは異なり、
指名の仕方を見直して再度入札をすべきということが、専門家からも指摘されています。
2021年度は3,000万円を超える工事において一者応札があったため、そのようなケースでは見直す必要があるのではないかと考え、問題提起をしました。

<指名競争入札で10年間、同一業者が落札>


もうひとつは、清掃や機械設備等の業務委託の指名競争入札において、毎年同じ業者が10年間落札している事業がいくつもあることを問題にしました。
こうした事業では落札した業者の見積りがそのまま予定価格になっていることがほとんどのため、落札率はほぼ100%になります。
形ばかりの競争で実質的な競争になっていないのではないか、と問題提起をしました。

特に心配しているのは、業者がその委託業務を死守するために無理に価格を抑えた見積りを出し、
その皺寄せが現場の労働者にいっているのではないか、ということです。
実際に、10年以上働いているのに最低賃金のままで、契約期間は3ヶ月~6ヶ月。
仕事に必要な物品も十分に支給されないという声を、ある会社の非正規労働者から聞きました。
あきる野市とは異なる自治体で働いている労働者ですが、あきる野市も委託している会社です。

●コロナワクチン接種における健康被害について

コロナワクチン接種の副反応被害救済制度について、市民からの相談、申請、認定のそれぞれの件数を尋ねました。
答弁では、相談を受けた人数が23人、救済制度に基づく申請件数が9件、あきる野市の予防接種健康被害調査委員会での審議を経て
厚労省に申請した件数が5件、そのうち2件が被害認定され、残りの3件は結果待ちであることが分かりました。

今年7月の新聞報道では、全国で約850人が被害認定されたと伝えていました。
これまで副反応被害救済制度で認定を受けた人数(3種混合ワクチン、ポリオ等すべてのワクチン)は、
厚労省のHPによれば3,522人。これは過去45年間の人数ですので、それに比べると2年足らずで850人というのは、かなり多いことが分かります。
全体の接種数を見てみないと副反応の被害率が高いかどうかはわかりませんが、実際に市内を含め深刻な被害が出ている事実については、
情報として伝えていく必要があると思います。

●図書館も教科書展示会場に

以前から要望していた図書館での教科書展示について、昨年度はまだ従来通りで、ただ閲覧ができるだけの場所でしたが、
今年度から正式な展示会場として位置づけられたことが分かりました。
これまでの展示会場である市役所別館は、普段利用する人が限られているだけに、
図書館が展示会場に加わった意義は非常に大きいと思います。

他にもいろいろお伝えしたい質問&答弁がありますが、長くなりましたのでこれで終わりにします。



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