辻よし子と歩む会
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+ + + あきる野市議会議員辻よし子の議員活動報告 + + +

2022.10.06
一般質問が終わりました

辻よし子です。

一般質問が終わりました。
1時間の質疑の概要を報告します。


(1)公園の水場及び遊具について

この質問については、とても前向きな答弁をいただくことができました。
まず、公園の水場のうち約4分の1の蛇口が撤去されていて、使えない状態であることが分かりました。
水の出し放しやいたずら、私的な使用が見られたために撤去したとのこと。
今後は、自閉式蛇口に付け替える方向で検討するとの答弁がありました。

また、都市公園以外の公園(住宅開発に伴って作られた公園等)では、小規模の公園が多いこともあり、
8割の公園に最初から水場が設置されていません。しかし、中にはそれなりの規模の公園もあり、防災時活用される可能性もあります。
こうした公園については、新たな水場の設置についても検討していただくことになりました。

複合遊具やインクルーシブ遊具も視野に入れ、市内の公園それぞれについて役割や特徴を持たせた全体計画の策定を提案しました。
これについても、市民の意見等を反映させながら、今後の公園づくりのあり方を示す指針を策定していく、
という前向きな答弁をいただくことができました。

(2)コロナ禍における生活困窮者への支援について

コロナ禍で、これまでにないほど多くの人々が、厚労省の貸付制度(生活福祉資金特例貸付)を利用しました。
満額で200万円になりますが、その返還が来年1月から始まります。
この制度は、困った人にお金を貸すことだけが目的ではなく、お金を借りるのはあくまで入り口で、
そこから必要な自立支援につなげていくことが、もっとも重要なこの制度の目的です。
そこで、これから返還が始まるにあたり、何か困ったことはないか、市から積極的な声がけ(プッシュ型支援)をして欲しいというのが、私から提案でした。

最初の答弁では、この貸付制度は社会福祉協議会が進めている事業で、市は実施主体ではないからプッシュ型支援はできない、という残念な答弁でした。
しかし、この制度の目的から考えても、また、運用の手順をみても、十分市が主体となってプッシュ型支援ができるはずです。

そのことをいくつかの角度から説明し、改めて問い質したところ、最終的には、自立支援事業の一環として行うのであれば
市がプッシュ型支援をすることも可能との答弁をもらうことができました。

そこで、今後、貸付制度の利用者に対する支援のあり方について、社協と協議の場を持ってもらえないか質問したところ、
前向きな答弁をいただくことができました。

これまでは支援の必要な人がどこにいるか見えないことが支援の難しさだと言われてきましたが、
コロナ禍での貸付制度によって、支援が必要な方々が顕在化し、行政とつながることができたと言えます。
先進事例の取組も紹介し、市に積極的な取組を求めました。

(3)包括的子ども支援に向けた人材の活用について

ここでは2つの提案をしました。
ひとつは、教員補助員の力が発揮できるよう、各学校で教員補助員の役割について、もっと先生方の理解を深め、
子どもの支援のあり方について先生方と情報共有が図られるように、コーディネートして欲しいということです。
これまで教員補助員から寄せられた声を通して見えて来た現場の問題点を紹介しながら改善を求めました。

教育委員会からは、QRコードを活用して教員補助員に対するアンケート調査をおこない、現場の状況を把握していくとの答弁がありました。

また、教員補助員の学級配置の方法や教員との情報共有の方法などについて、効果的な取組ができている学校の事例を副校長会等で紹介し、
現場の改善につなげていきたいという、前向きな答弁がありました。

もうひとつの提案は、子どもが抱える問題について、学校・家庭・地域をつなぎ、教育・福祉・医療の各分野をまたいで
包括的な支援策をコーディネートできる専門職を、市独自に常勤で雇用してはどうか、という少々目標の高い提案です。
すぐには難しいと思いますが、そのことを視野に入れて、再質問でひとつの提案をしました。
それは、現在民間事業者に委託している子どもの学習・生活支援事業の訪問型を直営にし、
その仕事をスクールソーシャルワーカーに兼務してもらってはどうか、ということです。
そう考えるに至った理由のひとつは、今年度の受託事業者が支援員を確保できず、4月に契約をしたにもかかわらず
9月まで訪問型をスタートさせることができないという問題が生じていたからです。

また、現在、スクールソーシャルワーカーの勤務日は1週間にわずか1日だけです。
非常に優秀で熱意のある貴重な人材をわずか1日だけ、というのはあまりにもったいないと思います。
もっと活躍できる場を市が積極的につくってほしいと思います。

今回の質問ではスクールソーシャルワーカーの兼務という具体的な内容については直接問うことは控えましたが、
まずは、訪問型を直営にすることを検討できないかと質問したところ、直営も含めて様々な可能性を排除せずに
検討していくとの答弁をいただきました。

(4)市長の所信表明について

所信表明については2点質問しました。

1つ目は、前市長が進めようとしていた霞野地区の開発計画を、新市長としてはどうするつもりなのかを質問しました。
「見直す」という言葉はありませんでしたが、答弁の内容から今のまま進める可能性は低いと感じました。

そこで、再質問はせず、市街化調整区域のまま虫食い的に開発するのではなく、
霞野地区全体の土地利用計画を市民参加で策定欲しいと、要望だけしました。

2つ目は、市長が所信表明で「合意形成に努めながら、施策事業を進める」と述べたことを評価しつつ、
では、合意形成のために市長として重要なことは何だと思うか、ということを質問しました。

答弁としては、「価値観や考え方の違い等に関わらず、寄せられる意見にしっかりと耳を傾け、良い指摘等は取り入れていく」とのことでした。
価値観や考え方の違い等に関わらずしっかりと耳を傾けるということは重要ですが、「良い指摘を取り入れる」だけでは、合意形成は図れません。
ただ、せっかく反対者の意見に耳を傾けるという市長の姿勢が示されたのに、「良い意見を取り入れるだけではダメでしょ」と、
否定的な捉え方はしない方がいいと考えました。

そこで、合意形成を図るための第1歩として、正しい情報を共有することの必要性を訴え、情報提供の公平性に努めてもらえないか、
と市長に問いました。

これに対して、市長からは、すべて合意形成が図れるわけではなく、最終的に決断をするのは市長の役割だという、
質問していない内容の発言で終わってしまいました。

そのため、議長から「情報の公平性については?」と促され、そこでようやく、情報発信もおこなっていくという答弁がありました。
しかし、質問の意図が十分伝わらなかったようで、「公平性」については不十分な内容でした。

最後になぜ合意形成が重要かという私なりの意見を述べましたが、市長にご理解いただけたか・・・。
今回は、新市長に対する初めての一般質問でしたので、合意形成については、また機会を改めて質問したいと思います。



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