辻よし子と歩む会 | あきる野市議会議員辻よし子ホームページ

辻よし子です。

本日、2022年度の当初予算審議が終わりました。
一般会計は、私を除く出席議員全員が賛成をして可決。
区画整理事業、下水道、国保、後期高齢者医療、介護保険の特別会計は、私と共産党の3人が反対し、他が賛成をして可決しました。

各分野の事業について、いろいろ質問をさせていただきました。
早めに聞き取りを始め準備をしたつもりですが、結局、前夜遅くまでかかってしまいました。
調べ出すと切りがない・・・ということなのかもしれませんが。

質疑の内容のごく一部を報告します。

●新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金
自治体独自のコロナ対策事業のために、国から交付される交付金です。
当初予算では、中小企業支援の補助金や感染予防の消耗品など約1600万円が計上されていますが、
国から示された限度額は約3億円であることがわかりました。
市内にはクラスターが発生した高齢者介護施設が複数あり、大きなダメージを受けていることから、
交付金を活用して支援策を考えて欲しいと要望しました。

●会計年度任用職員の期末手当
会計年度任用職員への期末手当の支給は、週20時間以上、6月以上の連続勤務が期末手当支給の条件になっていますが、
支給時期の区分によって不公平が生じていることを昨年の決算委員会で指摘しました。
改善に向けて検討が進んでいることが分かり、新年度に期待できそうです。

●防犯カメラとプライバシー保護
防犯カメラの設置工事費が計上されていますが、設置するカメラは新品ではなく、昨年の東京五輪で使用した防犯カメラを譲り受けたもので、
とりあえず4箇所設置することがわかりました。また、東部図書館エルには、新たにリースの防犯カメラを設置することになっています。
駐車場だけではなく館内に12台も設置することが分かりました。中央図書館には新設当初から外に10台、館内に6台設置しているとのこと。
図書館内になぜ多くの防犯カメラが必要なのか疑問を呈しました。

また、あきる野市の防犯カメラ設置に関する要綱を見ると、職員が安易に画像を閲覧しないための規制がなく、
また、委託先の職員も防犯カメラの情報が得られる仕組みになっている等、プライバシー保護のための規制が緩い印象を受けました。
他市の条例や要綱も例に挙げながら要綱の見直しを要望しました。

●個人番号カードによる証明書のコンビニ交付
個人番号カードを使えば、住民票や印鑑登録などの証明書をコンビニで交付することができます。
確かに便利ですが、予算額から計算すると1枚当りの経費は1390円。費用対効果の面から問題があるのではないかと指摘しました。

●介護人材確保のための補助金制度
本年度、介護人材確保のための補助金制度が3種類創設されました。
そのうち、外国人と新卒者の介護人材確保のための補助金は申請数がゼロでした。
それにもかかわらず、次年度も同額の予算が計上されています。これには少々驚きました。
制度の見直しをするためには、介護事業者から意見を聞く必要がありますが、コロナ禍で介護施設でもクラスターが発生し、
それどころではなかったのでしょう。答弁では、これから介護事業者から意見を聞き、申請の条件などの見直しを図るとのことでした。
しかし、コロナ禍で外国人の受入が難しい現状を考えれば、申請要件を見直しても、補助金の利用につながるとは思えません。
始めたばかりの事業を年度途中で変更するというのは異例かもしれませんが、介護人材不足の問題は深刻で待ったなしです。
補助金制度の組み替えも含めて検討して欲しいと要望しました。

●せせらぎ教室（教育支援センター）
今年1月せせらぎ教室は、適応指導教室から教育支援センターへと名称が変わり、
新年度は、不登校の子どもたちの居場所としてスタートするための予算が付きました。
一つは、せせらぎ教室の指導員を対象にした研修や子どもたちが興味、関心を持つ活動のための講師料。
もう一つは、トランプや本など居場所として楽しめるための消耗品購入費です。
いずれも予算額としては少額ですが、着実な前進が感じられる予算です。

●下水道事業
新年度予定されている下水道管布設工事の中に、またまた高額な工事が含まれていることが分かりました。
1億7千万円かけて下水道を整備し、接続できるようになるのはわずか11軒。1軒あたり1500万円になります。
しかも、近年下水道を整備した地区を見ると、せっかく整備しても接続をしない世帯が少なくありません。
一度計画すると後戻りできない行政の典型的な体質を見る思いがします。

他にもまだまだ報告したい質問がありますが、長くなってしまったのでこれで終わりにします。
区画整理事業については、改めてご報告したいと思っています。

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