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+ + + あきる野市議会議員辻よし子の議員活動報告 + + +
2022.03.09
一般質問が終わりました辻よし子です。
一般質問が終わりました。傍聴にお出でいただいたみなさん、ありがとうございました!
今回は2つの質問をしました。
1つ目は、公設の「サービス付き高齢者向け住宅」(サ高住)とも言えるシルバーピア事業について質問しました。
市営雨間ハイツでシルバーピア事業がおこなわれているものの、支援内容が縮小し、シルバーピアとして整備された施設も活用されていません。
民間のサ高住の需要が高まる中、低所得者でも入居できる公的なサ高住として、改めて支援のあり方を考えて欲しいと問題提起をしました。
2つ目は、市長が強引に進めようとしている霞野地区の開発計画について、問題点を浮き彫りにしました。
最後はかなりヒートアップしてしまいました。
問題の開発予定地・霞野地区は、秋川駅の北側、圏央道日の出インターに隣接した3ヘクタール弱の区域です。
本日の一般質問で配布した資料を添付しますので、ご覧ください。
本日の質問を通し、またしても市長の暴走振りが明らかになりました。
この開発計画は、一民間事業者からの提案で始まりました。都市計画法に位置づけられた提案制度という手法です。
市街化調整区域のまま地区計画として工場や物流センターを誘致するという案です。
かなり問題の多い提案内容であり、通常であれば市としては受理しないか、あるいは、手直しをさせるべきなのですが、
なぜか無理な計画案のまま進められ、現在、地区計画原案として縦覧が始まっています。
この開発計画がいかに酷い内容か、一番よく分かっているのは、都市整備部のはずです。
なぜ、無理を承知で進めているのか・・・。
本日の質問を通して、なんと、市長から都市整備部長に業務命令書が出されていたことが明らかになりました。
都市整備部としては、民間事業者からの提案内容を見て、このままの内容で計画を進めるのは無理だということを何度となく市長に進言したのでしょう。
しかし、市長は、都市計画に詳しい部下の進言に耳を貸すことなく、「いいからこのまま進めろ」と命令し、無茶な計画を推し進めているということです。
どのように無茶な計画なのかと言えば・・・
*住宅地に隣接しているのに、工場の種類等の制限がなく、どのような工場が来るか分かりません。
(本来であれば、工場や店舗の種類や大きさ等を制限する「用途地域」を指定すべきですが、
市街化調整区域のまま開発しようとしているため、用途地域が指定できません)
*現在定められている上位計画(都市計画マスタープラン)のままでは、この事業が法令上適合しないため、
事業に合わせて上位計画を変えようとしています。
(現在の上位計画では、霞野地区については、市街化区域に編入してから住宅系の開発する予定になっています)
*区域内の建物について、建ぺい率60%、容積率150%と定めていますが、その根拠がありません。
(用途地域を指定できないので、建ぺい率は40%、容積率80%にしかできません)
*計画にある建ぺい率、容積率では、建築基準法に抵触して建物が立てられない可能性があります。
*西側の道路を9メートルに拡幅する必要がありますが、地区計画には、その真ん中の部分しか含まれていません。
また、9メートル道路に拡幅するには、隣の日の出町との協議か必要ですが、事業者の方針がはっきりしないため協議ができていません。
以上の問題点を質疑で明らかにしました。
現市長は、「開発優先から市民生活優先の市政へ転換を図る」という公約を掲げて当選しています。
そこに期待して投票した市民も多いはずです。このことを指摘した上で、市長に開発の真意を質しました。
すると、市長からまたとんでもない発言が飛び出しました。
現在進めている産業系の開発の第2弾として住宅系の開発を考えているというのです。
初耳です。しかも、そのことを部下とは調整せず、業者から言われて決めたというような説明・・・。
思わず、市長はどっちを向いて仕事をしているのか、部下と仕事をせず業者と仕事をしているのか、と言ってしまいました。
霞野地区を開発するのであれば、まずは市街化区域に編入し、全体的なまちづくりの方向性を明確にしてから、
まちづくりに合った企業誘致を進めるべきです。
こんな無茶の計画を市長権限で進めることを許すわけにはいきません。
ここまで問題が明らかになった以上、行政の監視機関である議会としての責任も問われているように思います。
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