+ + + あきる野市議会議員辻よし子の議員活動報告 + + +
2021.09.03
一般質問が終わりました。
辻よし子です。
一般質問が終わりました。
傍聴にお出でくださったみなさん、ありがとうございました。
今日の質疑の主な内容を報告します。
(1)不登校児童生徒への支援について
あきる野市の不登校の実態がより明らかになり、また、今後の支援に向けて前向きな答弁がもらえたと思います。
●市内の不登校児童生徒数は、2015年度以降、56人、61人、83人、127人、153人と増加の一途を辿っています。
今日の答弁で、2020年度は148人、2021年度は7月末時点で105人であることが分りました。
また、2020年度の148人のうち、90日以上欠席している児童生徒の割合を尋ねたところ、小学生は約63%、中学生の割合は約75%とのこと。
これは、文科省が公表している全国の平均(小学生42%、中学生61%)と比べるとかなり高い割合です。
さらに、不登校の中学生で2年連続不登校になっている割合が約70%、3年連続が約24%であることも明らかになりました。
●2016年に超党派の議員立法としてつくられた、いわゆる教育機会確保法では、不登校児童生徒への支援は、
『学校に登校する』という結果のみを目標にするのではなく、ひとりひとりの不登校児童生徒の状況に応じた支援をおこなうよう求めています。
しかし、あきる野市の教育委員会としては、そのことに対する明確な方針が示されておらず、学校復帰を前提とした支援が中心となっています。
そこで、改めて質問をし、今後は、教育機会確保法の理念に則った支援を進めていくことを確認しました。
現在の「せせらぎ教室」が掲げている「適応指導教室」という看板も外すべきではないかと質問しました。
これに対しては、今後、せせらぎ教室に求められる役割も変わり、適応指導教室の看板をあげているだけでは社会や子どもや学校のニーズには十分応えられなくなるだろう、
との答弁はありましたが、看板を外すという明確な答弁はありませんでした。
私からは、適応指導という言葉自体が、不登校に悩み、自己肯定感を失っている子どもにとって、いかに酷な言葉であるかという思いを伝え、
このタイミングで外す決断をして欲しいと再度要望しました。
●不登校児童生徒の状況や支援内容の記録について質問したところ、これまでは学校が教育委員会に報告するための書類となっていて、
スクールソーシャルワーカーとの共有や小学校から中学校への引き継ぎも行われていなかったことが明らかになりました。
今後は、次年度への引き継ぎはもちろん、子どもを支援するための情報共有のためのシートとして、改善を検討していくとの答弁がありました。
●不登校の親が交流する場については現在のところ交流の場は持てていないが、今後必要な支援策の一つとして検討していくとの答弁がありました。
(2)土地区画整理事業の清算金に関する文書配付問題について
これは、一部の地権者に未だ確定していない清算金の徴収額を文書で渡してしまった問題、および、
その文書が実際には存在するにもかかわらず情報公開請求で出てこなかった問題について、事実確認と再発防止策を尋ねた質問でした。
情報公開を所管している部署からは納得のいく答弁が得られましたが、問題の文書を作成した土地区画整理事業の担当部署からは、
すっきりとして答弁が得られませんでした。
市では、(株)オオバに総額約12億2千万円で区画整理事業の業務を包括委託しています。
区画整理事業に精通した企業が、清算金の徴収額を事前に文書で渡すことが適切か不適切か知らないはずがありません。
市はオオバに丸投げで、問題性に気づいていなかったのか、オオバが主導的に進めたのか、その事実を質したのですが、
あいまいな答弁に終始しました。一体、何を守ろうとしているのか、理解に苦しみます。
このテーマで質問をする毎に区画整理事業への不信感が募るばかりです。
今日の一般質問では、新しく議場に設置されたモニターを活用し、不登校問題で先進的な情報発信をしている自治体のパンフレットと
HPの画像を写して説明しました。
傍聴した市民からは、「資料画像もきれいに写っていたし、質問者の顔が見えるようになって良かった」と好評でした。
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