+ + + あきる野市議会議員辻よし子の議員活動報告 + + +
2021.08.31
9月議会初日が終わりました
辻よし子です。
今日から9月議会が始まりました。補正予算審議および全協(議員全員協議会)での中から、特にお伝えしたいこと2点に絞って報告します。
①自宅療養者(新型コロナ)に支援物資を
先日来、担当課に要望していた支援物資の配達事業を、あきる野市でも始めることになりました!(全協で報告)
特に必要だと思っていたパルスオキシメータの貸し出しもおこなわれることになり、良かったです!
多摩地域では最近になって、この事業をスタートさせる自治体が次々と出始めています(ただし、パルスオキシメータの貸し出しをしている自治体は少ない)。
自宅療養者への支援物資の配達は、既に東京都がおこなっている事業であるため、自治体が同じ事業を行うということは、
都の事業が追いついていないことを証明するようなもの。そのため、多くの自治体が二の足を踏んでいたのではないでしょうか。
しかし、そんなことを言っていては市民の命を守ることはできないという危機感が、ここで一気に広がったのかもしれません。
ただ、未だにコロナ感染者の個人情報は都の保健所から市に伝えられないため、支援物資を届けてもらうためには、
自宅療養者が自分で市に感染したことを連絡しなければなりません。せめて、都の保健所が自宅療養者に市の事業を伝えてくれれば良いのですが・・・。
HPや広報はもちろんのこと、医療機関の協力を得て、診療所や薬局などにチラシを置いたりポスターを貼らせてもらうなど、
広報に努めて欲しいとお願いしました。
②災害時の民有地借用について、早期にマニュアルを!
2019年の台風19号ではあきる野市も甚大な被害を受けました。災害復旧に当たり、市は、災害ごみの置き場および復旧作業の通路として、
ある民間のグラウンドを借りました。その時点で、グラウンドも台風による水害被害を受けていました。
本来であれば、台風直後は無理にしてもなるべく早い時期に、市が相手方と借用の条件について契約文書を交わしておくべきだったのですが、
それがないまま、相手方の好意により無償で借りていました。
その結果、グラウンドを返す段になって、市が使用した場所だけでなくグラウンド全体について、
台風被害の復旧にかかる工事費をすべてを市が負担することになってしまったのです。
もともと5千万円の工事費が計上されていましたが、9月議会でさらに2千万円の補正予算案が出されました。
設計費も合せると総額7千5百万円に上ります。防球ネットや金網、門扉など、市が借りたことによる原状復帰ではなく、台風被害の復旧工事。
しかも相手方としては、せっかく工事するのであれば以前よりも使いやすいものにしたいという要望があり、協議が長引きました。
いくら好意で貸してもらったとは言え、そこまで税金を使って復旧することに疑問を感じました。
そこで、仮に借地料を支払っていたらいくらぐらいになるのか、契約管財課に調べてもらいました。
民有地であるため固定資産税額が分らず、そのものズバリの金額はでませんでしたが、ちょうど近くに似た条件の市有地があったため、
その市有地にかかる固定資産税額から試算してもらったところ、1年間の借地料は約240万円程度になるだろうということが分りました。
本来であれば、借地料にプラスして災害復旧費の一部を補助するというのが、行政として負担すべき範囲だったのではないでしょうか。
今日の質疑では、災害時の民有地の借用方法についてマニュアル化すべきということを一番言いたかったですが、なかなか前向きな答弁が出てきませんでした。
この問題では、災害時に最初に動いた部署と後から工事関係で動いた部署が異なります。
「この教訓を次にどう活かすか」という話にすんなりと進まないのはそのせいなのでしょうか。
縦割りではなく、庁内の連携が重要なはずなのですが・・・。
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