+ + + あきる野市議会議員辻よし子の議員活動報告 + + +
2021.06.29
6月議会が終わりました。
辻よし子です。
本日、6月議会の最終日は、市長の発言の訂正から始まりました。
初日の諸般の報告ならびに私の一般質問に対する答弁において、「特養新設を希望する事業者の受付を来月から始める」と唐突に「発表」した、
あの問題発言についてです。
特養新設の是非や誘致の在り方については、議会の調査特別委員会での審議が始まったばかり。議会軽視以外の何でもありません。
一般質問ではその問題を指摘し、発言の撤回を求めましたが、質問にはまともに答えず、さらに驚くような市有地の貸し付けの計画が語られました。
そんなことを議会として許すわけにはいきません。
地方議会には、行政の監視機関としての役割を果たすために様々な権限が与えられています。
そのひとつが、本来は市長の権限で決められる事柄であっても、議会の議決を必要とするよう形に条例で決められる仕組みです。
すでに、3月臨時議会で特養の新設について条例化することを提案しました。
その際は、賛成多数で可決された条例が市長の再議によって廃案になってしまいました(再議の際は3分の2以上の賛成が必要)。
今回は、特養誘致予定地の貸付について議決を必要とする条例案を提案するつもりで、準備を進めていました。
その「覚悟」が市長に伝わったのか、今朝になって市長から
「特養誘致について来月からの事業者受付は取りやめ、調査特別委員会の意見を聞いて進めていく」という趣旨の訂正がありました。
市長が2度に渡り議場で発言した内容を、このような形で訂正することが在り得るのか???という釈然としない思いはありましたが、
「暴走」が止められるのであれば、それに越したことはありません。
そこで、気になる点を2つほど確認しました。
ひとつは、「市有地の貸付を先日の発言にあったような無茶な方法で勝手に進めることなく、特別委員会の意見を聞きながら進めるか」ということ。
もうひとつは、「これまでの市長の発言では、特別委員会に逐次報告をすれば委員会軽視に当たらないと考えているようだが、
報告ではなく、意見の違いについてしっかり議論をし、合意を得るよう努めるか」ということです。
いずれも、そのようにします、という答弁が返ってきました。
私としては、こうした答弁だけでは議会としての担保が取れないので、市長の発言訂正にかかわらず、
条例化は条例化で進めるべきだと思いました。しかし、訂正発言を受けて再議における可決が難しくなったことから、提案は見送ることにしました。
とりあえず、議会が監視機能を果たし、市長の「暴走」にブレーキを掛けることができたのは良かったですが、
根本的な問題は何も解決できていないような気がしてなりません。
また、市政の本質的な中身についての議論ではなく、こうした内容で議会の時間が使われることに、正直、情けない思いを持ちました。
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