辻よし子と歩む会
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2021.06.23
一般質問が終わりました

辻よし子です。

本日、一般質問が終わりました。
高齢者介護事業の質問で、予想外にヒートアップしてしまいました。

今回の質問では、今年度始まった外国人介護人材支援の補助事業について取り上げました。
市では技能実習生を採用する施設への補助を計画していますが、市内ではすでに介護資格を目指す留学生を採用している施設が複数あり、
実態との乖離が感じられます。今はコロナ禍でもあり、慌てて補助事業を始めるのではなく、もっと詳細な実態調査をおこない、
さらに介護事業者とも十分協議した上で事業を始めるべきではないか、ということが質問の趣旨でした。
また、外国人を単なる「人材」として捉えるのではなく、共にあきる野市で介護を担う仲間として、多文化共生施策にもしっかり取組みながら、
事業を進めるべきではないかということも、ぜひ、述べておきたかったことです。

そもそも、外国人介護人材の話が出てきたのは、現市長が市内に新たな特養を誘致するという計画からでした。
特養誘致については、市内の介護事業者から強い反対の声が上がり、その理由の一つが、介護人材不足。
それに対して、市長が当初から掲げていたのが外国人介護人材の活用です。あまりに安易な発想のように感じられ、違和感を持ちました。
もし、取り組むのであれば、じっくり腰を据えて、多文化共生政策も含めて考えるべきだと思っていました。

しかし、今年度示されたのは、年間170万円の補助金事業。事業者の反対を押し切って特養を誘致するとしたら、
金額的にも、内容的にもあまりにも貧弱です。
こうした中、6月議会の初日、市長が挨拶の中で唐突に、特養の公募を来月か、再来月には実施すると発言したのです。これには仰天しました。
議会では、3月に特養新設の是非を含めて調査・検討する特別委員会が設置されたばかりです。議会軽視も甚だしく、二元代表制に反する暴走と言えます。

このまま看過することはできないと考え、外国人介護人材支援の補助事業に関する質問の最後に、初日の発言の取り消しを市長に求めました。
すると、質問の意図を全く理解することなく、市長は、今後の誘致計画を長々と説明し始めました。これはまったく予想外の展開でした。
その中では、初日にプロポーザル公募と言っていたはずのものが、「公募はせず希望する事業者を受け付けます」との説明に変わり、
残土が積まれたままの市有地をそのまま貸し付けるような説明がされ、唖然としました。

市長の口から飛び出したこの「無謀な計画」について、ひとつひとつ問題点を詰めていくべきか・・・と一瞬考えたのですが、
通告した質問内容からはかなり外れますし、時間的にも足りません。まともな答弁も期待できません。
そこで、この件については、ここで終わらせることにしました。
しかし、あまりの市長の発言にこちらも熱くなっていて、
「こんな市長の暴走を二元代表制の議会として許すわけにはいきません、議会として対応を考えるので覚悟してください」
と思わず言ってしまいました。

このあと、汚水処理整備事業の問題と引田駅北口土地区画整理事業の問題について質問しました。
その中で、今回、思い切って市にぶつけた問題があります。それは、区画整理事業における情報提供の問題です。
区画整理事業では、事業の最後に「清算金」という形で、地権者が事業主である市に払うお金があります(場合によってはお金を受け取る地権者もいる)。
この額は、土地の評価額が関係するため最後の最後にならないと確定しません。
そのため、仮換地の清算指数というポイントだけが通知され、指数に乗じる単価と、それに基づく額が示されるのは、移転が終わった最後になります。
ところが、ある地権者の方から、すでに清算金の金額を文書で教えてもらったという話を聞き、驚きました。
普通考えられないことですし、なにかの勘違いの可能性もあるので、早速、市に確かめてみました。

市では、口頭でおおよその予想額は伝えているが、金額を文書で渡しているはずはないとのこと。
そこで、念のため情報開示請求をし、文書の有無を調べてもらうことにしました。その結果、そのような文書は見つかりませんでした。
ところが、その後、改めて地権者に確認したところ、個人名入りで、清算金額が示された文書のあったことが明らかになったのです。
文書を出すこと自体が不適切ですし、あったはずの公文書をないと言ったことも大問題です。
今日の質問では、区画整理の担当部署と、情報公開に関わる部署、それぞれで事実確認をするよう求めました。

区画整理事業については、これまでも委託事業費の過払いや資金計画の誤り等、うっかりミスにより誤りの他、
生産緑地や申出換地に関わる公平性を欠く問題など、数々の問題点を指摘してきました。
しかし、いつまでたっても根本的な改善が図られないことに、がっかりすると共に、なんとも持って行き場のない苛立ちを覚えます。


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