辻よし子と歩む会
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+ + + あきる野市議会議員辻よし子の議員活動報告 + + +

2021.06.18
議会初日が終わりました

辻よし子です。

タブレットを本格的に使った初の議会で、いつもに増して緊張しました。今日の議論の中心は補正予算でした。

●オリパラ教育&競技観戦
一般会計の補正予算には、土地区画整理事業への追加の繰入金と、小中学校のオリンピック・パラリンピック教育の予算が含まれているため反対しました。

今の日本の学校の異常とも言える教員の働き方・・・。もっとみんなで真剣に学校の負担を減らさなければなりません。
なぜ、オリパラのために、毎週1時間学校でオリパラ教育をしなければならないのでしょうか。私は最初から、この予算に反対しています。
せめてコロナ禍でオリパラの延期が決まった時点で、オリパラ教育も止めるか、大幅縮小すべきだったと思いますが、
昨年度も、今年度も、変わらぬ予算が計上されました。
学校現場は、コロナ感染予防の対応に追われ、さらにGIGAスクール構想で振り回されているというのに・・・。

また、オリパラ教育の集大成として位置づけられている競技観戦についても質問しました。
残り1ヶ月余りの今になっても、競技観戦の詳細について都教委から連絡がありません。
開催するにしても、観客人数を制限するか、無観客で開催するかが決まっていないので、
都教委も連絡のしようもないのでしょう。
もともと熱中症対策が十分とは言えない状態だった上に、このコロナ感染。残りの日数を考えれば、
あきる野市として中止の判断をすべき時期に来ているのではないかと質問しました。
しかし、答弁としては、都教委からの連絡を待って学校と協議していくという趣旨の答弁でした。
私からは、「競技観戦の実施主体は学校であり、都教委ではない。ぜひ、各学校があくまで子どもを中心において、冷静な主体的な判断ができるよう、
教育委員会が、その環境づくり、後押しをしていただきたい」と述べました。

こうしたやり取りの途中で、他の議員から「議事進行!」(質問の仕方に問題があるということ)との声が飛び、
議長が「質問をするようにしてください」と言ったのには驚きました。
教育指導部長の答弁では、オリパラの競技観戦の中止を求める要望が学校現場の先生からも市民からも上がっているとのことで、非常に関心の高い問題です。
しかも、都教委が、オリパラ教育の集大成として競技観戦を位置づけているのですから、
オリパラ教育の補正予算において質問することに、なんら問題はないはずです。
オリパラ教育については、立憲民主と共産党の議員から質問が出ましたが、一般会計の補正予算に反対したのは私一人でした。

●区画整理事業の補正予算に反対
もうひとつのメインの補正予算は引田駅北口土地区画整理事業の補正予算でした。
国と都からの補助金が半分以下に減らされたため、その2億6万円の穴をどうやって埋めるか・・・が示された補正予算です。

ざっくりと説明すると、
*予定していた工事の一部を来年度に持ち越すことで、歳出を1億4千万円減らす。
*地方債を新たに1億1千万円起債する。
*一般会計から新たに1千万円繰り入れる。
これでおおよそ補助金の減額分が穴埋めできます。

ところが補正予算書を見ると、補助金の減額だけではなく、物件補償費の追加が1億1千万円も計上されているのです!??
(その分を補うプラスの歳入として、契約差金が8500万円、保留地処分費が2000万円が計上されている)

本来であれば当初予算に概算であっても計上すべきだった工作物補償費がまったく計上されておらず、
さらに移転補償費が当初の見込みより6000万円余り高くなったことが分りました。
補助金の減額だけでも大きな問題であるのに、当初予算の算定のいい加減さや甘さが露呈した形になりました。
移転補償費が、今後同じ割合で見込額を上回るとすれば、来年度はそれだけで余計に3億円必要になります。

さらに、本日資料として配付された資金計画についても、これまでの資金計画(事業認可時点の計画および昨年9月の変更計画)の
いい加減さが浮き彫りになりました。
そして、なによりも問題なのは、国都補助金が大幅減額になったにもかかわらず、事業期間も内容も今まで通りに強行し、
結果、市の負担が34億円から40億円に増えるという計画案しか出されなかったことです。
何がなんでも強行するという案しか作らないのでは、行政としてあまりにも無責任です。
4月の議員全員協議会では、事業期間を延長した場合の資金計画も作成すると言っていたはずです。そのことはどうなってしまったのでしょう!

こうしたことを厳しく批判して、補正予算に反対しました。補正予算に反対したのは私と共産党だけでした。
私と市のやり取りを聞いていて「その通り!」と言ってくださった議員もいたのですが、採決では「仕方ないなあ」と言って賛成に回りました。
市長を応援する会派だから・・・ということなのでしょう。
これだけ大きな補助金減額に伴う補正予算でありながら、賛成した議員からは一つも質問がありませんでした。


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