辻よし子と歩む会
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+ + + あきる野市議会議員辻よし子の議員活動報告 + + +

2021.03.18
予算委員会が終わりました

辻よし子です。

昨日で2日間の予算委員会が終わりました。
これまでの質問の積み重ねによって得られた成果があり、改善に尽力された職員の方々に心から感謝しています。
課題を指摘する側の議員と、課題の解決に当たる側の行政職員。
それぞれの役割の違いとは言え、そのたいへんさの違いに、いつも申し訳ない思いと、その分を自分の発言に責任を感じています。

予算審議で取り上げた内容の内、主なものをいくつか紹介します。

●小中学校に配置されている非常勤職員の合理的な整理

学力ジャンプアップ事業と教員補助員配置事業の2つの事業について、非常勤職員の身分と各学校への予算配分のあり方に
問題があるのではないかと指摘し続けてきたのですが、ようやく納得のいく合理的な形に整理されました。
補助員の研修やケース会議への参加等については、引き続き改善を求めていきたいと思います。

●産学官の森づくり事業の大幅見直し

市内にはバブル期の企業誘致に失敗をした市有地がいくつも残っています。
その内のひとつので始められたのが産学官(企業、大学・市)の森づくり事業です。
10年近く毎年200万円の負担金が支出されていました。
禿山状態の市有地を森に再生することが200万円の主たる目的でしたが、あまり成果が上がらないまま
事業の内容も組織体制もだいぶ変容していました。
そのため、200万円の負担金を定額で出し続けることに疑問を感じ、
事業の中身や組織のあり方を見直すべきではないかと求めてきました。

しかし、新年度予算にも再び負担金200万円が計上されていたため、見直しがどうなったのか質問したところ、
昨年12月に産学官の協定が解約され、事業の大幅な見直しが行われることになったことが分りました。
当初予算には間に合わなかったものの、3月31日の臨時議会で200万円減額の補正予算が出されるそうです。

事業を始めるときよりも事業をたたむ時の方が担当職員の苦労、特に、精神的な苦労は大きいことと思います。
様々な調整を図りながら改革を実行した職員の方々に心から敬意を表したいと思います。
また、事業の中で進められている環境教育活動などについては、体制を整え直し継続して欲しいと思います。

●商店街リノベーション支援事業における高過ぎる人件費

東京都では商店街活性化のためにタウンマネージャーと呼ばれる専門家を派遣する事業をおこなっています。
五日市の商店街にも3年間タウンマネージャーが派遣され、目に見える大きな成果が上がっています。
たいへん素晴らしいことだと思います。
しかし、この3月で東京都の派遣事業が終わってしまうので、せっかくの成果を定着させるために、
来年度は市の事業として引き続きそのタウンマネージャーに事業を委託するとのことで、1000万円が計上されていました。
1000万円の委託の積算根拠を質問したところ、東京都がタウンマネージャーに支払っていた報酬額を基準に算定し、
1日当たりの直接人件費がなんと5万円であることが分りました。
たいへん能力のある方で、現在の日本経済の「相場」からすれば、驚く金額ではないのかもしれません。
また、実際に成果が上がっていることも事実です。

しかし、あきる野市の財政状況、そして、あきる野市が他の委託事業で支払っている人件費から考えたときに、
1日当たり5万円の人件費というのは、あまりにもバランスに欠けているのではないでしょうか。
特に、福祉分野の委託事業における人件費があまりにも低すぎることが問題になっており、受託事業者からも悲鳴に近い声が上がっている中、
なぜ、この事業にはこれだけの人件費が支払われるのか・・・。
市として考え直す必要があるのではないかと訴えました。

●引田駅北口土地区画整理事業、これから事業計画変更!?

この事業については、これまでも申出換地、生産緑地について、到底許されない不公平な進め方がされてきました。
今回も驚くことがありました。
オオバへの委託に事業計画変更に関わる業務が入っていたため、中身を確認しました。
すると、駅前の地区についてはこれから地権者と話し合って道路の拡幅等の変更をするかもしれないので、予算を計上したというのです。
地区計画も決まり、地権者には減歩率が示され、仮換地を済ませた地権者もいます。
これまで住民説明会を開き、みんなで散々話し合って決めたハズの計画を、今になって変更するとは・・・。
しかも、一部の地権者と市の担当課との間で変更内容を協議するということにも驚きました。

「公共性の高い駅前地区なので、よりよい計画にするために地権者の協力が必要だから」という趣旨の答弁でしたが、まったくあべこべです。
公共性の高い駅前地区だからこそ、広く意見を募ってみんなが使いやすい納得のいく計画にすべきであり、そうやって決められた計画だったはずです。
仮に駅前に進出する業者の都合に合わせて計画を変更するとしたら、この事業は一体誰のための、何のための事業なのでしょうか。
軽微な変更はあり得ると思いますが、事業計画変更を予定しているということは軽微な変更ではないということです。

他に、4億円を越える工事内容について、9月議会では工事内容が分る資料を用意すると答弁していたにもかかわらず、資料は配付されませんでした。
また9月議会に提出された資金計画からすでに億単位の変更があるにもかかわらず、資金計画の改訂版も出されませんでした。
議会軽視としか言いようがありません。

他にもお伝えしたいことはいろいろあるのですが、長くなってしまったためにこれで終わりにします。
予算審議が録画配信されないのが残念です。


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