辻よし子と歩む会
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2020.12.9
市営住宅ストック総合活用計画

辻よし子です。

本日、環境建設委員会が開催されました。
議案は、道路占用料等の引上げに関する条例改正で、何点か質問はしましたが特に問題はないと判断し、賛成しました。

その後、行政計画の報告がありました。これからパブコメに掛けられる計画案について、事前に議会で説明し、意見聴取するものです。
今回示されたのは、市営住宅の今後10年間の活用計画です(あきる野市営住宅ストック総合活用計画)。
約60ページの計画案を読むといろいろ気になる点があり、今日の委員会で質問しました。そのいくつかを紹介します。

●「計画の背景と目的」では、「今後、高齢の単身世帯や2人世帯の割合が高くなり、低収入世帯も増加する」とし、
国の「ストック推計プログラム」という手法を用いて、10年後に37戸の市営住宅が不足すると推計しています。
ところが、この計画では最初から、市営住宅の増築は選択肢に入っていません。
人口減少が進む中、市営住宅を増やすことは難しいのでしょう。では、どうするのか???
計画書案には、「借上市営住宅の供給や福祉部門と連携し幅広い視点からの住宅セーフティーネットの構築などを検討する」という抽象的なことしか書かれていません。
そこで、以前から取り上げている「居住支援協議会」の設立を急ぐように要望しました。借り上げとなれば民間との連携が不可欠だからです。
昨年質問した時点では、多摩地区で「居住支援協議会」を持っているのは、八王子、調布、日野、多摩の4市だけでしたが、
現在は、府中、町田、狛江、西東京でも設立され、倍増しています。

●そもそもこの計画は、タイトル名に(市営住宅長寿命化計画)とカッコ書きであるように、ハードとしての建物の維持管理を中心とした計画です。
しかし、住まいに対しては、もっと幅広い公的支援が必要であり、その中の一部にこの計画が位置づけられるべきです。
そこで、あきる野市の住宅福祉政策の全体計画がどうなっているのか尋ねたところ、そうした計画はないことが分かりました。
「住宅セーフティーネットの構築を検討する」ためにも、福祉分野も含めた総合的な計画が必要なのではないかと、問題提起をしました。

●あきる野市内には、現在、5団地211戸の市営住宅があります。一番古い団地が1989年、一番新しい団地が2015年に建設。
今回の10年計画の中では、一番新しい草花公園タウンを除く4団地について、部分的な改修や修繕の計画が立てられています。
その中で驚いたのは、今なお、台所と洗面台で水しか出ない団地があるにもかかわらず、改善計画から外されていることです。
本計画では、改善の判断基準の一つとして「居住性に係る改善の必要性」という項目があり、その一つに「3点給湯」が掲げられています。
3点とは、浴槽、台所、洗面台です。基準を満たしていないのに、なぜ、改善計画に入れなかったのか尋ねたところ、
「床下等に新たに配管する必要があり、入居したまま工事を行うのは難しいから」とのことでした。
そうであれば、瞬間湯沸かし器のような個別の給湯器を付けることはできないのでしょうか。
庁舎のトイレでは暖房便座への付け替え工事が進められているのに、市営住宅に湯沸かし器がないまま10年間改善しないとは・・・。
このままの計画では認めがたく、ぜひ検討して欲しいと強く要望しました。

このあとパブコメ(市民からの意見募集)がありますので、ぜひ、みなさんのお声もお寄せください。
広報あきる野にお知らせが載ります。

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