+ + + あきる野市議会議員辻よし子の議員活動報告 + + +
2020.12.1
これまでの質問の積み重ねがようやく形に
辻よし子です。
一般質問が終わりました。傍聴においでくださったみなさん、ありがとうございました。
今回は、2つのテーマとも、これまでの質問の積み重ねが、ようやく形になるかもしれない・・・という期待が感じられる一般質問になりました。
まず、一つ目は、困窮者自立支援法に基づく学習支援事業についてです。
今、あきる野市でおこなっている事業は、子どもたちが市内2箇所の公共施設に集まる集合型。しかも、共通のテキストを使い、先生が前に立って授業を進める学習塾タイプです。
本来の支援法の目的である、困りごとを抱えた家庭の子どもたちに支援を届ける事業になっているのかどうか、繰り返し疑問を投げかけてきました。
市側は、要保護家庭等を中心にした学習支援にすると、そこに集まった子どもたちへの偏見や差別につながるのではないかとの懸念を持っていました。
その点は、確かに私も悩むところでした。そこで、集合型とは別に家庭訪問型の学習・生活支援事業を提案してきました。
今日の答弁では、家庭訪問型の学習・生活支援事業に向けて、具体的な検討に入っていることが分かりました。
さらに、集合型についても、生活の悩み相談や進路指導もおこなう、「居場所」としての支援事業に見直すことが分かりました。
ようやく方向転換が図られそうで、本当にうれしいです!
再質問の中では、昨年視察をさせていただいた京丹後市の訪問型学習支援事業や、東京26市におこなったアンケート調査を基に、
支援の必要な家庭にこの制度を届けるためには、庁内の連携体制が重要であることや、委託にする場合の選定方法などについて、いくつかの提案をしました。
今後、コロナの影響もあり市の財政状況も厳しくなることが予想されるため、この学習・生活支援事業の衣替えに予算がつくのかどうか、今の段階では未だ分かりません。
しかし、経済的格差が広がる中、ぜひとも必要な事業です。最後にそのことを強調して、一つ目の質問を終わりました。
2つめは、汚水処理整備事業。これについても、下水道中心から浄化槽も取り入れた計画へと進めていくための一歩が、ようやく踏み出せた気がする答弁でした。
このテーマは、2017年から繰り返し一般質問で取り上げてきました。今回は、これまでの質問と答弁のエッセンスを表にまとめて資料として配付しました。
そのやり取りを辿れば、もう、これ以上、結論を引き延ばすことはできませんよね? ということを訴えるための資料です。
特に、浄化槽を積極的に取り入れた汚水処理整備計画を策定するためには、組織改正が必要だということ、
そして、計画ができるまでは新たな下水道の事業認可は下ろさないことを、今回はしっかりと確認することができました。
来年度当初に、下水道担当と浄化槽担当を一つの部にする組織改正が行なわれるかどうかはまだ分かりませんが、多少遅れても、一つの部になることは間違いないでしょう。
4年近くかけて、ようやくここまで漕ぎ着けました。
この質問の後半では、もう一つの資料である自作のポンチ絵(下図)を使って、私なりにまとめた汚水処理整備の課題を提起しました。
そして、最後に、浄化槽の公的な管理についてたいへん興味深い取り組みをしている福岡県田川市の事例を紹介しました。
コロナがなければ、行政視察に行くつもりだったのですが、それができなくなり、議会事務局を通してメールで事業の中身を詳細に教えていただきました。
今後のあきる野市の取り組みに期待したいと思います。
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