+ + + あきる野市議会議員辻よし子の議員活動報告 + + +
2020.09.02
区画整理事業の補正予算が「保留」に!
辻よし子です。
議会初日が終わりました。
私にとって今日の大きな出来事は、私が提案した動議に議員全員が賛成し、区画整理事業の補正予算が「保留」になったことです。
なかなかヘビーな1日でした。私が質問をした主な審議について報告します。
●引田駅土地区画整理事業の補正予算は保留に!??
今回の補正予算は、一旦止めていた工事を本格的に再開させるための初めての補正予算で、10億3000万円の債務負担行為を含みます。
昨年度、国都補助金が25%カットされるという出来事があったため、今後の事業予算がどうなるのか、新たな資金計画を出すことになっていました。
ところが、最初出された資金計画があまりにいい加減なもので驚きました。事前に担当課に疑問をぶつけたところ、2日前に資料の差し替えがおこなわれました。
しかし、修正された資料も、納得できる内容ではありませんでした。いろいろ質問したものの、担当部長が答弁に窮する場面が何回かあり、議会は休憩に・・・・。
この資金計画のままではまともな審議はできないと判断し、議長に対して、このまま採決することはせず改めて審議し直すよう動議を出しました。
幸い共産党の議員さんがその場で賛成してくれたので動議は成立しました(動議成立には2人以上必要)。
すぐに議運を開き動議の扱いを話し合った後、議会が再開。私の出した動議について採決をしたところ、自公を含む議員全員が賛成をしてくれました。
その結果、補正予算の審議は「保留」となり、執行部が資金計画をもう一度見直し後に、審議し直すことが決まりました。
私一人がかなりヒートアップして質問していましたが(議長に指名される前に勝手に質問してしまった場面もありました)、
執行部のやりとりを聞いて、他の議員さんも資金計画に疑問を持たれたのだと思います。動議が全会一致で可決されたことをうれしく思いました。
果たして、執行部が資金計画をどのように作り直してくれるのか・・・。私としては、細かい数字の正誤を確認するのではなく、
これが本当に現実的な資金計画と言えるのかどうか、根本的な見直しをして欲しいと思います。
今日、私が資料として配付したグラフを貼付します。
(配布資料)
区画整理事業 資金計画のグラフ (rp20200902.pdf)
年度毎の工事費と補助金の金額について、当初の事業計画と変更後を見比べて見てください。
工事費の山が後ろにずれ込み、2022年度に高額な経費がかかる形になってしまっています。
それに合せて、補助金のピークも急峻になっているのが分かると思います。
果たして、こんなに都合良く、その年に高額な補助金をもらうことができるのでしょうか・・・。
すでに昨年度、補助金が25%カットされたというのに・・・。
さらに、コロナ禍における経済状況を考えると、ますます、捕らぬ狸の皮算用になるのではないかと思えてきます。
●市独自のPCR検査が実現!
コロナ対策として以前から要望していた市独自のPCR検査について、8300万円の補正予算が全会一致で可決され、正式に実施されることが決まりました。
本当に良かったです。高齢者介護施設をはじめとする社会福祉施設の職員や新しく施設に入所する利用者等、約3000人が対象で、
無症状であっても検査を受けられるようになります。
施設でのクラスターを防ぐためにも、また、密が避けられないケアーに当たる職員が安心して仕事ができるようにするためにもPCR検査は必要です。
市中感染の状況や、東京都が計画している高齢者介護施設を対象にしたスクリーニング検査の進捗状況を睨みながら、有効な活用を欲しいと思います。
●GIGAスクール構想のタブレット購入
昨年の年度途中、国が唐突に実施を決め、さらに今年4月いきなり3年前倒したGIGAスクール構想。
あきる野市ではコロナ対策費を使ってタブレット購入の補正予算を組みました(その際は、コロナ対策費を使うことに反対をしました)。
全国の小中学校が一斉に、一人一台のタブレットを購入するという無茶な計画。
あきる野市では、果たして今年度中に購入できるのか半信半疑でしたが、校内の無線ラン整備とタブレット購入を一括発注することで、
今年度中に購入できることになりました。金額が大きいため、委託契約について議会の承認を受ける必要があり、議案として出されました。
GIGAスクール構想についていろいろ言いたいことはありますが、今回は電磁波の影響について取り上げました。
フランスでは2015年に法律を制定し、3歳未満の子どもが通う保育園では無線LANは禁止。小学校でも授業で使っていないときにはOFFにすることが義務づけています。
こうした海外の例を挙げて、あきる野市でも教室毎にON、OFFのスイッチを付けられないのか質問しましたが、残念ながら現状においては難しいという答弁でした。
ただ、電磁波の課題には対処していくとの答弁でしたので、国の規制基準の設定などを待つことなく、先手を打って電磁波問題に取り組んで欲しいと要望しました。
他に、下水道事業の補正予算についても質問しました。
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