辻よし子と歩む会
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2020.02.14
区画整理事業見直しに検討会議(第2回)

辻よし子です。

午後、日の出イオンのホールで、引田駅北口土地区画整理事業の第2回見直し検討会議が開かれました。
冒頭に、第1回目の見直し検討会議について寄せられた市民の厳しい意見が紹介されました。

*この事業が、時代にマッチした内容なのか、あるべき街づくりの姿について議論すること。

*今回の諮問は、市長の公約である事業の見直しを実現するための検討であり、
市はもっと見直しの立場から情報提供や説明に工夫を凝らしてほしい。

*事業の見直しを不退転の覚悟で進めて欲しい。

等など。

つまり、第1回目の検討会議の様子を見る限り、市長は事業の見直しを求めているにもかかわらず、
市の担当職員には積極的に見直しをしようとする姿勢が感じられなかった、ということです。
私を含め、そう感じた傍聴者は少なくなかったでしょう。
こうした厳しい市民の声を冒頭に紹介したことには驚きましたし、その市の姿勢は評価したいと思います。

しかし、そのあとの話し合いの展開が、この市民の求めている内容とあまりにも乖離していたため、
単なるガス抜きだったのでは・・・・と思わざるを得ませんでした。
最初に委員の一人から、「この事業のそもそもの目的は何か?」といった趣旨の質問が出されました。

市長が替わったからと言って、事業の目的が変わるわけではありませんから、市からは従来通りの事業の目的が語られました。
必然的に、この事業の必要性が強調される結果になりました。
それを受けて、質問をした委員は「私も同感だ」と述べ、引田駅北口地区がいかに可能性を秘めている地区であり、
この区画整理事業に意味があるかということが、長々と語られました。
現在、乗降客が減少している五日市線も、今後、旅客と貨物を混合した輸送路として高いポテンシャルを秘めているのだそうです。

しかし、他の委員から、そもそも論を議論するのは、この検討会に課された任務ではないとの発言が出て、
そのまますぐに具体的な見直しの検討に移りました。

開発事業を肯定する一方的な意見だけで終わらせるのであれば、最初からおこなうべきではなかったのではないか、
と強い違和感を持ちました。

その後、市の見直し案について様々な意見が出されましたが、結果は、予想通り事業計画の変更は不可能というものでした。
なにしろ、市が出した第2回目の資料には、都市計画道路を縮減すると国都補助金が減り、かえって市の持ち出しが多くなる
という試算結果が出ているのですから。
しかも、都市計画道路の縮減は、将来の立体交差の廃止を見越したものであり、
その事業費(低く見積もっても10億円)を削減することに繋がる、という肝心の説明がほとんどされることはありませんでした。
これでは、見直しをしようにもしようがありません。

今日の検討会を見る限り、事業計画の変更は八方ふさがりの状況です。
結局、ここまで進んでしまった事業を変更するのは難しい・・・と言ってしまえば、それまでなのかもしれません。
しかし、人口減少と超高齢化が確実に進んでいく中、本当に必要な開発はなんなのか、長期的な視野に立って考えれば、
やはり、この区画整理事業を計画通りに進めることが、決して正しい選択とは思えません。

なんとかならないものなのでしょうか・・・せっかくの見直しのチャンスなのに・・・。


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