辻よし子と歩む会
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+ + + あきる野市議会議員辻よし子の議員活動報告 + + +

2019.09.10
総務委員会を傍聴

辻よし子です。

今日は、まず午前中、総務委員会を傍聴しました。

会計年度任用職員については、女性に関わる特別休暇制度(生理休暇、産前産後休暇等)に無給が多いことや、
期末手当の月数が他の自治体よりも少ないこと(1.45月)など、改めていくつかの課題について質問や意見が出された上で、
全員が賛成して可決されました。

私が議員になってもう時期4年になりますが、部分的な条例改正に関する審議がほとんどで、
ここまで大きな制度改革を経験したのは、初めてだったのではないかと思います。
今の議会の仕組みでは、すべてが出来上がった段階で議会に諮られるので、余程のことがない限り、
否決されることはもちろん、部分修正も滅多にありません。

今回の会計年度任用職員制度については、一般質問で3回取り上げましたが、一般質問は、
あくまで議員個人が執行部に質問や要望を出すもので、議会として審議するわけではありません。
「もっと、こうしたらいいじゃないか?」「もっと、こういうふうには出来ないのか?」といった議会内での議論を早い段階におこなって、
制度をつくる過程に反映できないものでしょうか。
いわゆる市長与党と言われる会派は、案件によっては事前に「要望」を出しているようですが、
それでは、合議制の議会の意味が失われるのではないか・・・と疑問を感じます。

ただ、今の議会では、そもそも議論さえ十分に出来ていないのが現状ですから、
執行部に対して身のある議論や提案ができるだけの議会力を上げることが先決かもしれません。
会計年度任用職員制度についてはスタートラインに立ったところですから、条例が出来て終わりということではなく、
課題として取り上げたことについて、今後の状況と突き合わせながら、しっかり検証していきたいと思います。

総務委員会は、この他にもいくつか議案がありましたが、特に問題となるような議案はなく、いずれも全員賛成で可決されました。
その中で、ちょっと驚いたのは、日本に駐留する米兵が所有する軽自動車に対する課税の特例です。
今回の消費税率引き上げの絡みで、この特例も改正する必要が出てきたことで、初めてこのような特例があることを知りました。
米兵が所有する軽自動車にかかる税金は3000円。「特例」とあって安い!
課税の考え方から、確かに日本人と同額に出来ないのは分かりますが、この額が妥当なのかどうか、大いに疑問は残ります。
各市町村が条例化することになっていますが、3000円という額は、日米合同委員会で決められたもので、沖縄を含め全国一律だそうです。

さて、午後からは私の所属する環境建設委員会がありました。
引田駅北口の土地区画整理事業について、早期実現を求める陳情と抜本的な見直しを認める陳情と、
真っ向から対立する2つの陳情が出されていたこともあり、いつもに輪を掛けて緊張し、お弁当がまったく喉を通りませんでした。
審議が終了したのは5時過ぎで、ヘロヘロになりました。
予想された通り、事業をこのまま進める方向でそれぞれの陳情が採択・不採択となってしまいました。

事業の見直しを求める陳情は6月議会にも出されて、その時も不採択となりましたが、
審議の中で、たとえ事業を縮小しても市の負担は却って8億8500万円増えるという、陳情内容を誤解した市の答弁がありました。
今日の審議では、まず、その点をしっかり修正するために、事前に担当部署に試算をやり直してもらい、資料を配布してもらいました。
結局、8億8500万円増額が、14億円の減額に変わりました。

見直しを求める陳情では、区画整理事業に多額の税金をつぎ込むのではなく、もっと市民の切実な要望
(児童館の遊戯室へのエアコン設置、学校トイレの乾式化、雨漏りのする地区会館の修繕、コミュニティーバスの増便など)
に使うべきとの主張が書かれていました。
そこで、区画整理事業を止めて下水道や駅前整備など、地権者が最も必要としている最小限の開発にすれば市の投資額は減ることを確認した上で、
陳情書に挙げられた市民サービスにそれぞれいくらぐらいの経費が掛かるのか、各担当課から答えてもらいました。
普段、環境建設委員会に出席していない課長にもわざわざ出てきて答弁してもらったのですが、結局、その後の議論にほとんど活かすことができず、
なんだか申し訳ないことをしてしまいました。

2つの陳情の審議で、私が一番強く訴えたのは、この事業の不公平性でした。
照応の原則(各地権者の土地を区画整理の前後で公平に移転すること)など、全域で申出換地という手法を取り入れた時点で、
あって無きが如きになりました。また、希望通りに移転できる人と希望が叶えられない人と、その違いを客観的に示す根拠が、
土地区画整理審議会の議事録を見る限り見当たりません。
さらに、税金を使っての企業誘致は、土地の有効利用ができる地権者とそうでない地権者との間に著しい不公平感を生み出しています。
こうした問題点を指摘しましたが、残念ながら、なんら状況を変える力にはなりませんでした。

区画整理事業を推進している議員に対して、この事業にどんな「夢」を描いているのか質問したところ、
駅前が賑わい、雇用の場が生まれ、通勤客が増えれば五日市線も増便される等々が語られました。
その「夢」に税金を託す市民と、その分の税金をもっと福祉政策や子育て環境の充実等に使うべきだと考える市民と、一体どちらが多いのでしょうか。
本当はもっとこの部分の議論をしたかったのですが、言葉足らずで中途半端に終わってしまいました。

環境建設委員会では、陳情の他に、市道の廃止・変更と、消費増税分の下水道料金の引き上げの審議がありました。
市道の審議では、廃止をした後の土地の払い下げがもっとスムーズにいくように、払下げ価格の公表時期を検討すべきではないかと提案しました。
下水道料金については、本会議の際に、「あきる野市の下水道料金は他市に比べて高いのではないか?」という質問が他の議員がされたので、
ちょうどよい機会だと考えて、あきる野市の下水道事業は、下水道料金で賄われている経費の割合(経費回収率)が低いことを資料を使って紹介しました。
資料をアップしますので、ぜひ、ご覧ください。



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