辻よし子と歩む会
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+ + + あきる野市議会議員辻よし子の議員活動報告 + + +

2019.02.28
環境建設委員会が開かれました

辻よし子です。

午前中、私の所属する環境建設委員会が開かれました。

今回の議案は、

1. 太陽光発電に関する条例改正
2. 林地台帳の閲覧料金に関する条例改正
3. 市道の認定、変更、廃止

の3つでした。

1. 太陽光発電に関する条例改正

太陽光発電施設の開発問題は、あきる野市内でも一昨年の秋に起こりました。
土砂流出や景観破壊の恐れがある場所だったために、地元住民が一致団結して開発見直しに向けて行動し、
市も業者との協議等に努力し、結果的に開発計画は中止になりました。
そのときに痛感したのが、太陽光発電施設に対して適切な規制をかける条例の必要性でした。
特に、その後、隣接する日の出町で太陽光発電所の建設が行われたこともあり、条例の制定が急がれました。

今回、市は、既存の都市環境条例の対象施設に太陽光発電施設を含める、という条例改正を提案しました。
私は、太陽光発電を含む自然再生エネルギーについて特化した条例を新たに作った方がいいと考えています。

ただ、今日の委員会の質疑を通して、改正都市環境条例でも、事業者に住民説明会や保全対策などを課すことができること、
専門家を交えた審議会で同意の是非を検討すること、市長が同意の際に事業者に条件を付すことができること、
などが確認できたため、改正案には賛成しました。

2. 林地台帳の閲覧料金に関する条例改正

私は今回の議案について調べる中で、はじめて農地情報公開システム(通称:全国農地ナビ)ことを知りました。
地域のどこに農地があり、所有者が農地の貸与を希望しているのかどうか等の情報が、ネット上で検索できるようになっています。
https://www.alis-ac.jp/

林地台帳もゆくゆくは、同じような仕組みを目指しているのかもしれません。

しかし、森林に関する情報は、今のところ農地に比べるとはるかに乏しく、
境界線も実際の所有者も確定できていない森林がかなりの部分を占めているようです。

そうした中、今回の議案では、林地台帳の閲覧と交付にかかる手数料(1筆に付き450円)を決めるための条例改正でした。

林地台帳に書かれた情報が乏しいのに、1筆450円も取るとすれば問題です。
この点については、申請があった時点で情報量を確認し、情報が少ない場合は申請をしないという選択もできるようにする、
とのことでした。

ある程度、林地台帳が整った上で、手数料を取るようにすればよいのではないかと思うのですが、
林地台帳を開示することで林地台帳の整備が進むという国の意図があるようです。

林地台帳の開示について、私が疑問に思ったのは、森林所有者の個人情報について、
隣接する森林の所有者や隣接する森林を整備している民間業者であれば、簡単に入手できてしまうという点です。
この点について、市から国に問い合わせをしてもらい、今日の委員会の中で、
国からの回答を聞きましたが、不安が払拭できる内容ではありませんでした。

国は、所有者不明森林を何とかしたいために、このような個人情報に踏み込んだ開示まで認めるようにしたのかもしれません。
今年4月から施行される新たな法律・森林経営管理法においても、一部、山主の森林所有権を侵す恐れのある内容が盛り込まれています。

林地台帳の整備については反対するものではありませんが、個人情報の扱いに疑問が残るため、この議案には反対しました。

3. 市道の認定、変更、廃止

今回新たに認定する道路13路線のうち、行き止まりの道路が12路線あります。
都市計画法では、「公共施設の用に供する土地」について自治体に管理を求めています。
道路はすべて寄付ですが、それでも管理に経費がかかります。今回の13路線に要する経費は、計算上は年間130万円になります。
行き止まりの道路にどれだけの公共性があるのだろうか、という疑問が以前からありました。

ただ、実際には、開発業者や住民個人が長期に渡って道路を管理するのは難しく、
市が管理した方が住宅環境としては安定的に質が確保できることから、開発行為に伴う道路は原則、市の帰属になっているようです。

一方で、自治体毎に、市道として認める道路の基準を設けています。他の自治体の基準をいくつか見てみると、
あきる野市の基準よりも厳しい基準にしている自治体もあります。

どのような基準が一番良いのかという判断はなかなか難しい面もありますが、現在の基準ありきではなく、
社会状況や市の財政状態を見ながら、必要に応じて見直しを検討すべきだと思います。
また、あきる野市の場合、基準を見るのに情報公開請求をしなければなりません。
HPで公表している自治体はいくらでもありますし、公道の基準なのですから、
誰でも簡単に見られるようにすべきだと思います。
また、あきる野市の基準は、住宅開発によって新たに造られた道路だけが対象になっています。
現在、私道になっている道路を市道にする場合の基準はなく、その都度、協議して決めているとのことでした。
基準がないというのはおかしな話で、既設の道路についても基準を定めるべきだと思います。
以上の点について質問したところ、今後検討していくとの答弁がありましたので、今回の市道の認定については賛成しました。

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