辻よし子と歩む会
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2018.03.15
予算委員会が終わりました/引田駅北口の土地区画整理事業を巡り

辻よし子です。

昨日で予算特別委員会での審議が終わりました。
あきる野市議会では、議長を除く全議員が参加し、特に発言回数や発言時間に制限はなく、自由に質問できます。
とても良い仕組みだと思っています。

とは言え、20人の議員が参加する委員会ですので、質問内容は精査しなければなりません。
事前に各担当課に疑問点を尋ね上で、どうしても委員会の場で質問したいと思ったものに絞って質問するのが、
暗黙のルールだと思っています。

昨日の審議では、引田駅北口の土地区画整理事業を巡り、かなり厳しい質問をさせていただきました。

「行政がおこなう事業で、こんなことが許されるのか!??」という、強い疑問があり、
質問というより、怒りのこもった詰問になっていたかもしれません。

区画整理事業の仕組みはたいへん複雑なので、詳しい内容について書きませんが、
私が問題にした点は次のようなものでした。

●引田の区画整理事業は、市施行の事業でありながら、
「包括民間委託方式」によって企業主導で事業が進んでいる。
市は企業に丸投げではないと言うが、実際には企業の提案書に示された
問題のある例外的な手法が次々に使われている。

しかも、市と企業との定例会議の議事録がまったく作成されていない。

●例外的な手法は、いかに早く企業誘致を進めるか、ということを第1目的に導入され、
その手法を使うことによって、地権者の間に著しい不公平が生じている。
組合施行であれば別だが、市施行でそうした手法を使うことは許されない。

結局、民間委託によって、行政の論理ではなく、企業の論理で事業が進んでしまっているのではないか。

●その手法の一つは、正式な手続きを踏む前に、一部の地権者から承諾を得て、
前倒しで工事を進めるというもの。自治体施行においては、東日本大震災の復興において用いられた方法である。

引田の区画整理事業では、まだ、地権者全員の合意が取れていないのにもかかわらず、
震災で用いられた例外的な手法を使って工事を強行するのは、公平性が求められる行政の事業においてはあり得ない。

以上のようなことを、企業への委託料(平成30年は1億8千万。総額で12億2千万)の内訳から、
ひとつひとつ問い質していきました。

私からすると、こんな信じられないことがなぜ起きてしまうのか?
議会においては、答弁をする職員を責める形になりますが、
どこに問題の根っこがあるのだろうか……と、いつも悩みます。

昨日の質問で、ある程度、問題点を浮き彫りにすることは出来たかもしれません。
解決の道筋はまだ見えていませんが、問題点が明らかになった以上、
行政がそれを無視して強引に進めることは、なんとしても止めさせてなければなりません。
そのためには、この問題をもっと多くの市民に知ってもらうことが大切だと思っています。


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