辻よし子と歩む会
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+ + + あきる野市議会議員辻よし子の議員活動報告 + + +

2017.6.19
6月議会の初日 / オリパラ教育、わがまち特例

辻よし子です。

6月議会の初日が終わりました。

私が疑問を投げかけた議案は2つです。
ひとつは、補正予算に組まれたオリンピック・パラリンピック教育(オリパラ教育)です。

すでに昨年度も予算化された事業で、昨年度の補正予算でも反対をしました。
ブラック企業並みの教師の労働実態が問題になっている中、なぜ、学校でオリパラ教育をしなければいけないのか… というのが私の疑問です。
今年4月に文科省が発表した教師の勤務実態調査によれば、なんと小学校の教員の34%、中学校の教員の58%が、厚生労働省の過労死ラインに該当します。
また、それより少し前に、小学校の先生の95%が忙し過ぎて授業の準備が十分できないというアンケート結果が、新聞で報道されたのも衝撃的でした。

また、数か月前におこなったある座談会で、教師をしている30代の女性が、
「私も夫も教師なのですが、仕事が忙し過ぎて、早く定年の日が来ないかと毎日二人で話しているんです」
と最初の自己紹介で語ったことが忘れられません。

今日の審議においては、あきる野市の教育委員会が、教師の過重労働についてどれだけ現場の声を聞いているか、ということを問題にしました。
それというのも、昨年の議会において、教育委員会が、市内の教員の平均的な勤務時間を答弁の中で発表したのですが、
実は、その数値は、単に管理職が日常的な観察から、おおよそこのぐらいだろうと、申告した数値にしか過ぎないことが、あとから分かったからです。
もちろん、調査自体が学校への負担になりますから、詳しい調査を求めているわけではありません。
しかし、単なる聴き取りで得た情報をもっともらしい数値として出す教育委員会の姿勢が、
本当に現場の先生たちの忙しさに寄り添おうとしていない表れではないかと感じました。

また、あきる野市で、他校よりも積極的にオリパラ教育を進めている小中学校が6校ありますが、
その6校いずれも、オリパラ教育の5つの重点テーマ(ボランティアマインド、障がい者理解、スポーツ志向、豊かな国際感覚、
日本人としての自覚と誇り)のうち、「日本人としての自覚と誇り」を選んでいます。

なぜ、他のテーマを選ぶ学校がないのかと質問しました。
それに対しては、あきる野市では、以前から日本の伝統文化について熱心に取り組んでいる学校が多かった、
あきる野市の一つの特徴かもしれないとの答弁。

また、「日本人としての自覚と誇り」を育てることが、オリンピック・パラリンピックとどのようにつながるのか、という質問については、
自分の国を知ることが国際理解につながるとの答弁でした。

私からは、マスコミでは日本選手がいくメダルを取ったかと大騒ぎをするが、オリンピック憲章では、
オリンピックは個人や団体同士の競技であって、国家間の競争ではないと謳っていること、
また、国際オリンピック委員会でも国ごとのメダルの数の比較などはしていないことを紹介し、
日本人としての自覚と誇りを育てる教育が、オリンピック憲章の精神と齟齬を来すようなことがないようにして欲しいと述べました。

オリパラ教育を含む補正予算に反対したのは、20人の議員のうち私ひとりでした。

もう一つ取り上げた議案は、少々ややこしい税制度の改正に関する議案です。
わかりやすく言うと、固定資産税に対して特別に税金を安くする特例措置がいろいろあるのですが、
その率を国が決めるのではなく、地方自治体が独自に決められる制度があります。
それを「わがまち特例」といいます。
今回は、保育所関連の施設と、緑地保全制度の一つである「市民緑地」が「わがまち特例」の対象になりました。

しかし、あきる野市では、もともと国が決めた率をそのまま適用するとのこと。
そこで、せっかくの「わがまち特例」なのに、どれだけ市の独自性について検討したのだろうか、というのが私の疑問でした。
市としては、保育所は現在の施設でほぼ需要を満たしており、「市民緑地」については該当する場所がないから、国の決めた率に従ったとの答弁でした。

しかし、「市民緑地」については、これから生物多様性保全条例を作り、積極的に保全に乗り出そうとしているあきる野市としては、検討に値する制度です。
これは、雑木林、畑、草地、果樹林などを、(主に)自治体が所有者から無償で借り、自治体や市民団体が保全管理する制度です。
東京周辺では、世田谷区、練馬区、千葉市、和光市、桶川市などが積極的に活用しています。

地主さんから土地を借りるときに、その土地の固定資産税が少しでも安くなるように、市が「わがまち特例」で税率を下げれば、
地主さんの理解や協力も多少得やすくなるのではないか。
現在、「市民緑地」がなくても、将来的にこの制度を活用するために検討して欲しいと、提案しました。

この議案については、明日行なわれる総務委員会で審議されます。私は委員ではないので、傍聴するだけです。

以上長くなりましたが、議会初日の報告でした。


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