辻よし子と歩む会
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2016.6.8
6月議会での一般質問

辻よし子です。

昨日(2016年6月7日)、6月議会での私の一般質問が終わりました
一般質問の意義とな何なのか、いつも考えさせられます。

議員からの質問は、事前に担当職員に通告され、担当職員はかなりの労力と時間をかけて、議員の質問に答えなければなりません。
政策提案的な質問をするにしても、本会議の場では、時間も限られますし、また一人の議員と行政とのやり取りなので、その政策について多面的な議論ができるわけではありません。
そんなこんなをいつも悩みながら一般質問をしています。

さて、今回の一般質問では、3月に事業決定されてしまった「武蔵引田駅北口区画整理事業」の一本に絞って質問しました。

私がこの問題について詳しく知るようになったのは議員になってからですが、いろいろ調べてみると、「市民参加型のまちづくり」と謳いながら、最初から区画整理事業ありきで、地権者の声を反映させるはずの「まちづくり協議会」という組織が、区画整理事業を推進する役割を担い、事業に反対する声が意図的に抑え込まれていることを知りました。
今回の一般質問では、表からは見えにくい、その非民主的な体質をきちんと市民の前にオープンにすること、そして、「これで市民参加型のまちづくりと言えるのか」と行政側に問い質すことを目的にしました。

一般質問の中では、まちづくり協議会での発言を議事録から拾って、紹介しました。
この議事録は情報公開請求で出てきたものなので(しかも、最初は黒塗りが多かったのです)、市のホームページには公開されていません。

  • 「アンケート(地権者の同意を確かめる)を取って目的はなんのためにあるのか。基本計画まではどんどん進めてから土地所有者に説明すればいいのではないか」
  • 「アンケートを行なうという話があったが、取り直すとまた賛成反対の話になると困るので、土地利用の意向についてのみ聞くようにすべきではないか。」
  • 「農振地を解除するために「政治力」を使わないと」
  • 「選挙も近いし、上から圧力をかけた方が良いのでは。まともに窓口を通していたら、らちが明かない」

    政治力については、市職員もその必要性を認め、実際に協議会からの要請で都議会議員が動き、東京都の協議が加速した(市の発言)と記録されています。
    そこで、都議と東京都の間でどのようなやりとりがあったのが質問しましたが、予想通り、中身については何も明らかにされませんでした。
    また、市が農振地区を解除するために、東京都に提出した資料の中に、地権者の同意率を示すアンケート結果が載っていますが、そのアンケートの取り方や実施年度の記載の仕方に公平性が欠くものがあり、それを指摘しました。

    開発事業に関わるこうした問題は、全国に山とあることでしょう。その一つが、足元のあきる野市でも起きていたということだと思います。その非民主的な体質を具体的に明らかにすることで、「おかしい!」と感じる市民が増えれば、何かが変わっていくかもしれません。

    傍聴席には、「くさしぎ」の仲間をはじめ多くの市民がいました。一般質問が終わったときに拍手をいただいたのですが、すかさず、自民党の若手議員が「拍手は、禁止されているぞ!」と叫びました。やれやれ……。


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