辻よし子と歩む会
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+ + + あきる野市議会議員辻よし子の議員活動報告 + + +

2019.11.27
12月議会初日

辻よし子です。

今日から12月議会が始まりました。毎年、この時期に出されるのが、議員を含む公務員のボーナスに関する条例改正です。
私が議員になってから毎年引き上げが続き、今年で5回目。毎年引き上げ分は受け取りを拒否し、法務省に供託しています。
少しずつ月数が積み上がり、昨年度の供託額は20万円を超えました。

東京都人事委員会勧告に従って慣例的に引き上げるのではなく、議員のボーナスのあり方について根本的に考え直すべきというのが、私の主張です。

ところで、今回の議会は、市長が替わって初めて定例会ですが、少し不思議なスタートとなりました。

市長の出した2つの議案に対し、市長選で前市長を応援した自民党と公明党が賛成をし、
現市長を応援した共産党と会派未来(現市長が所属していた会派)が反対する、という構図になりました。

議案の一つは、今述べた議員の期末手当の引き上げ。もう一つは、市長、副市長の期末手当の引き上げです(私はいずれも反対)。

なぜ、そのようなことが起きたのか・・・と言えば、新市長が議員時代に反対をしていた議案を、基本的に同じ内容で提案したからです。
しかも、新市長は、就任早々、公用車の廃止や退職金制度の見直しなど、身を切る改革に着手しています。
それにもかかわらず、自分の期末手当を引き上げるというのは、どうみても矛盾しています。

この点については、当然のように自民党から質問が出されました。
ただ、自民党も議案には賛成の立場であるためか、それほど厳しい突っ込みはありませんでした。

私も、自民党議員と同じように整合性が取れていない点を指摘した上で、東京26市では据え置いたままの自治体も少なくないことを紹介し、
来年は据え置くことも視野に入れて検討して欲しいと意見を述べました。これに対して市長からは、他市の状況も調べて検討するとの答弁がありました。

もう一つ、今日の審議で取り上げた問題を紹介します。

それは、マイナンバーカードに関わる補正予算です。額としては69万9千円という少額ですが、気になる点があり質問しました。

マイナンバーカードは、パスポート同じように成人は10年、未成年は5年で更新が必要ですが、電子証明書については、
成人でも5年毎の更新が必要です(5度目の誕生日来る前まで)。

更新手続きは各自治体がおこなうことになっており、その作業を担う非常勤職員の賃金として、今回の補正予算が組まれました。
あきる野市で来年更新時期を迎える人は約6000人。計算上、毎月500人の更新手続きが必要です。

今はカード所持率が2割にも至っていませんが、国は2022年中にほとんどの国民がカードを取得することを想定!
その目標に向け、来年度のマインナンバーカード普及・利活用のための予算を、今年の7倍の1801億5千万円も概算要求しています。

仮に国の目算通りカード所持率が上がれば、更新手続きをはじめとする自治体の作業
負担は増える一方です。一体、国は自治体のことをなんだと思っているのでしょう!

国の無茶なやり方について、市に疑問をぶつけても職員は答えに困るばかりで、かえって迷惑な話だと思いましたが、
こうした問題があることを少しでも多くの市民に伝えるために、更新手続きの概要や、今度の見通しについて質問をしました。

答弁の中で、市長会からもマイナンバー制度に関わる要望が国に上げられているとの説明がありました。
新市長には、現場職員の声に丁寧に耳を傾け、地方自治の精神に基づいて国にしっかり物申して欲しいと思います。


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